>  >  > 釣崎映画『死化粧師オロスコ』がドイツで発売禁止に!
連載対談コラム 死体写真家・福島第一原発作業員 釣崎清隆が世相を切り撮る

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――釣崎清隆。1966年生まれ。AV監督を経て、死体写真家となり、1,000体以上の死体を撮ってきた男だ。また、2013年からは福島第一原発の作業員として2年以上働き続けてきた。この連載コラムでは釣崎が世の中に対し持っている怒りを爆発させる。

連載第1回 テーマ「表現の自由」

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死化粧師オロスコ』(アップリンク)


■ドイツでの発売禁止には国家意思がある

担当編集P子(以下 P子)「ということで、今回から死体写真家・釣崎清隆さんにいろんな時事問題を投げかけていきます。新人編集のP子です。よろしくお願いします」

釣崎「よろしく」

P子「P子はまだ若くて、知識も全然ない若輩者なのでいろいろ教えてください。てへっ!」

釣崎「……」

P子「私はほんの少し頭が弱いだけで、グルメもオカルトスポットも好きですよ。では、第一回のテーマは釣崎さんの『死化粧師オロスコ』がドイツで発売禁止になった問題です」

釣崎「この作品は95年から98年にかけてコロンビアで撮影して、99年に完成、2000年から東京、大阪、名古屋、地方都市で公開され、2001年度モントリオール世界映画祭の日本代表に選出されました」

P子「作品の内容としては、コロンビアのスラム街で死体を修復したり、化粧したりするオロスコというオジサンの死の直前3年間を追ったものですよね」

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死化粧師オロスコ』(アップリンク)より

釣崎「当時コロンビアは死因の第一位が殺人という世界一危険な国だった。オロスコの生き様、絵に描いたような暗黒街のたたずまいはぜひDVDでご堪能ください」

P子「いつ頃、発禁がわかったんですか?」

釣崎「6月にライセンス契約している米国のディストリビューターにドイツのセンサーシップ・ボード(検閲当局)から『オロスコのDVDをドイツに輸出するな』という通告があった。つまり焚書されたわけだな」

P子「日本で普通に買えるDVDがなんでドイツだとダメになっちゃったんだろう」

釣崎ドイツで禁止ということはユーロ圏全域でダメになる可能性がある。現在、日本でも米国でも問題なく売られているDVDがなぜドイツでNGになったのか。僕はそこにドイツの国家意志がはたらいていると思う」

P子「国家意思ってどういう意味ですか?」

釣崎「ドイツはそのそも残酷表現に寛容な国で、90年代に世界的に流行したモンド(悪趣味)カルチャーでも先端を走っていたんだよね。ドイツ人の映画監督ユルグ・ブットゲライトの『死の王』という作品なんて、ご遺体が朽ちていく様子を早回しで見せる死体損壊ぎりぎりの表現を試みているんだ」

死化粧師オロスコ [DVD]

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初めて見た時の衝撃たるや!

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