>  >  > 『ヨルタモリ』は、フジテレビにとって劇薬!?

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※イメージ画像:『タモリ: 芸能史上、永遠に謎の人物』

――芸能記者兼・テレビウォッチャー加藤が「なんかヘンだよ、この芸能人。このテレビ番組、ちょっとアレじゃない?」と感じた時に書くボヤキコラム。

『ヨルタモリ』(フジテレビ系)が好調である。2014年10月19日の初回視聴率は6.6%とあまりふるわなかったものの、放送を重ねるたび、右肩上がりに評価が高まり、深夜にもかかわらず10%超えを記録する回も出てきた。これまで同時間帯トップの座を守っていた『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで』(日本テレビ系)を脅かすだけではなく、超える回もしばしば見られる。

 では、『ヨルタモリ』の魅力とはなんなのか? 実は、『ヨルタモリ』とはタモリそのものなのである。『ヨルタモリ』はそっくりそのままタモリの魅力なのだ。どういうことか、ひとつずつ検証していく。

 番組の舞台は、湯島あたりにあるバー『WHITE RAINBOW』。ママの宮沢りえと常連客であるタモリ扮する誰か、能町みね子らが大物芸能人を迎えて、お酒を飲みながらトークを展開する。トークの内容は何気ない世間話が中心で、最近のテレビ番組に多く見られる“いかにも”な演出が入っていない。これは『笑っていいとも!』(フジテレビ系)のテレフォンショッキングであり、『今夜は最高!』(日本テレビ系)のトークコーナーでもあり、どちらかというとお酒を飲みつつ、タバコを吸いながらトークをしていた『今夜は最高!』に似ている。

 またデビュー前、タモリはバー「ジャックの豆の木」や「ひとみ寿司」で漫画家・赤塚不二夫やジャズピアニスト・山下洋輔らとバカ騒ぎをしながら芸を披露していた。私自身、その場をいたことはないのだが、『ヨルタモリ』はそのときの空気感を夢想させる。

 さらに、ゲストがミュージシャンだったとき、突如セッションが行われることもある。2015年8月2日放送の回では、ゲストのリリー・フランキーがギターでフォーク調の曲を披露すると、タモリ扮する吉原が即興で作詞をつけていた。これは1992年放送の『ヤマモリ音楽ステーション』で披露された玉置浩二とタモリ(T&T)による即興フォークを連想させる。

 たまに、タモリ扮する誰かはカウンターの中に入り、オリジナルの料理を作ることもある。これは『ジャングルTV~タモリの法則~』のジャングルクッキングだ。ジャングルクッキングでも料理好きのタモリが企画とは別に、料理を作り、出演者に振舞うことがあった。

 幕間の身にコントでは、タモリ扮する李澤京平教授による適当に作られた和歌の講義などを行っている。タモリの教授といえば思い出されるのが、中洲産業大学教授。また、適当日本語というと思い出されるのがハナモゲラ語。『定本ハナモゲラの研究』(講談社)という書籍まで出版されている。

 ほかにも、「日本の車窓から」や「鉄道車両によるGIレース」、「始点・終点」など『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系)で見られる“鉄”分多めの企画も満載。「なるべく異常なことを、普通のようにやりたい」(=2012年『FNS27時間テレビ』)と語るタモリがいかんなく発揮されるのは「全国学校合唱コンクール」だ。女子高校の合唱部員の中に女装して混じるタモリは紛れもなく変態である。

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