>  >  > アルビノのゴリラが誕生した意外な秘密

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“アルビノ”――先天性白皮症(先天性色素欠乏症)と呼ばれる、生まれつきメラニン色素が欠乏する遺伝子疾患である。その一様に白い神々しいまでの美しさは、時に「特別な力が宿る」と信じ込まれ、アフリカでは臓器や体の一部が売却目的に狙われてしまうことがあるほどだ。

 過去に世界でたった1頭だけ、アルビノの雄ゴリラが生存していた。その真っ白な外見にちなみ、「スノーフレーク」と名付けられたゴリラは、1966年にアフリカ・ギニアで捕獲され、その後バルセロナ動物園で2003年に皮膚がんで亡くなるまでの約40年間を過ごした。アルビノは、その美しい外見とともに紫外線による害と皮膚がん発病のリスクも併せ持っている。個人差はあるが、例えばヒトのアルビノの場合、短時間日光にあたるだけでも火傷のように重症化してしまうのだ。


■スノーフレークは近親交配によって産まれていた

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Popular Science」の記事より

 さて、日本でも2007年のセンター試験で英語の長文読解問題として登場しているスノーフレークだが、絵葉書や観光ガイド、雑誌の表紙や有名ミュージシャンのアルバムジャケットを飾り、またバルセロナ市の非公式マスコットとして世界中で人気を博していたという。だが、そもそもスノーフレークだけがなぜアルビノになったのか?

 この謎を解くため、現地ポンペウ・ファブラ大学のトマス・マルケス・ボネット教授率いる研究グループは、生前に採取して凍結保存されていたスノーフレークの血液の研究に着手。ゲノム配列を解析した結果、スノーフレークの色素欠乏症が両親から受け継いだ「SLC45A2」という劣性遺伝子の突然変異に起因することを突き止め、2013年に科学誌「BMCゲノミクス」に発表した。さらに父親と母親がDNAの12%を共有しており、互いがこの「SLC45A2」を持っていたことも判明。これは、両親が叔父と姪という近い血縁関係にある事実を示しているという。つまり、スノーフレークは近親交配によって誕生したという結果となったのである。

 そして昨今、この近親交配については、今までの常識を覆す驚くべき一面が指摘されるようになってきたようだ。

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