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不思議博物館

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松本祐貴

 2015年6月、福岡市天神から徒歩数分のある雑居ビルに新たな不思議スポットがオープンした。ビルの階段を3階まで昇ると診療所を思わせる扉がある。そっと扉を開ける。

「サナトリウムにようこそ」

 男性、女性の声で迎えられた。目に飛び込むものは、堂々たる体躯のカワイらしい猫。館長・角孝政のオリジナル作品『トネリコ』である。

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 こんな奇妙な博物館分室兼喫茶ギャラリーがオープンしたわけを館長・角孝政氏に伺った。

■ネットでの妄想博物館を現実世界でオープン

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怪しげな雰囲気を漂わせる入り口だが、中に入るとアットホームだ

――福岡市の真ん中にあるココは分室ですよね。本館というのもあるんですか?

角孝政氏(以下、):本館は福岡の田舎にあって、日曜、祝日のみ開館しています。2008年に僕の自宅の一画を増築して、自分の作品を展示できるようにしたんです。

――さまぁ~ずの番組にも取り上げられたそうですね。

角:番組のように突然見つかる場所にはありませんが(笑)。おかげさまで、反響も多くいただいています。

――元々はどういう経緯で博物館を作ることに?

角:長い話になりますが、実は今年で17周年なんです。最初はインターネット上に架空の博物館を作り、クマムシなど自分の造形作品を発表していたんです。2005年に福岡アジア美術館の福岡トリエンナーレで初めて現実の『不思議博物館』を出品しました。

――それは美術館内の作品のひとつとして、『不思議博物館』という作品を展示したということですね。ネット上での妄想が現実になりましたね。

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自分の作品の前でポーズを取る角孝政館長

角:その時、ネット上の博物館の案内人が不思議子ちゃんという13歳の女のコだったんですね。当時のメイド喫茶ブームの要素を借りて、現実の博物館作品にカフェを取り入れてみたんです。制服はメイド服をベースに僕の大好きな『不思議の国のアリス』のモデル/アリス・リデルの乞食娘をアレンジしたものにしました。

 実は作者のルイス・キャロルは当時アマチュアカメラマンでもあったんです。知り合いの娘さんのヌードを撮ったり、少女愛の趣味があったりしたなど言われていますが……(以下ルイス・キャロルの話が続く)。

――それが先ほどの不思議博物館本館につながるわけですね。それにしてもすごい熱意です。

角:写真家・都築響一さんが取材しているような田舎の変なオヤジがやっている博物館に比べると僕は本物じゃないですから……。でも、そういう部分を狙って勘違いさせているところもありますね。

――続けていれば、いつか本物になれると思います。

角:日曜、祝日だけとはいえ7年間、不思議子ちゃんをバイトに雇って運営していますからね。お客さんが田舎の変な博物館に行ってみて、オッサンひとりが出迎えたらガッカリするじゃないですか。そういう意味でも13歳の女のコ(設定上)がいるので楽しんでもらえるかなと思っています。

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20名ほどのお客様を受け入れられる店内は居心地が良い
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人体模型の横にあるメニュー。料金もリーズナブルだ

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コメント

1:匿名モホ2015年9月18日 17:02 | 返信

13歳!! 館長はリモコン。

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