慶應大学研究発表「インフルエンザワクチンに効果なし」
予防接種神話の崩壊か? 慶應大学研究発表「インフルエンザワクチンに効果なし」
インフルエンザ――。この時期になると毎年のように流行を警戒するニュースが流れ、各医療機関には予防接種を受けることを促すポスターが張り出される。果たして、インフルンザワクチンの効き目は一体どれほどのものなのだろうか。
8月28日付の「Plos One」によれば、慶應大学などの研究チームが、インフルエンザワクチンの効果について、一部の年齢層には効果がないという衝撃的な統計結果を発表した。
■4,727人を対象にした大規模調査で小児患者に対するインフエンザワクチンの効き目を検証
そもそも、ワクチンとはなんだろうか? どうしてワクチンを接種すると病気が予防できるのであろうか? ワクチンとは、病原体の毒性を無効化、もしくは弱体化させたものを事前に接種することで、体内に抗体を作り、実際に毒性のある病原体に感染しにくくするものであり、特定の感染症に対しては非常に効果の高い予防法とも言えるものある。
大きく分けて「毒性を弱めた微生物やウィルスを使用する生ワクチン」と「化学処理をされ死んでいるものを使う不活化ワクチン」に分けられる。インフルエンザワクチンの場合、不活化ワクチンが一般的であるが、生ワクチンに比べて安全な反面、免疫持続力が弱く数回に分けての接種が必要とされている。
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