【奇習】少女が目撃した淫猥な「海女の儀式」
【奇習】少女は見た!! 海辺の小屋で行われた淫猥な「海女の儀式」=神奈川
【日本奇習紀行シリーズ2】神奈川・真鶴地方
かつてモンド映画界で一世を風靡したグァルティエロ・ヤコペッティ監督は、1962年に『世界女族物語』を公開し、世界各地の女性について、いわゆる「トンデモ系」の紹介を行い、多くの批判を浴びることとなった。だが、そうしたトンデモ系の、虚とも実とも判別しづらい話というのは、日本各地にも数多く存在している。
■知られざる「海女」の一面
神奈川県真鶴町。神奈川県の南西部に位置する真鶴半島を中心として広がるこの町とその周辺地域は、古くから数多くの女漁師である「海女」が漁に従事していたといわれる場所だ。彼女たちの大半は、朝早くから海へと出て、素潜りで貝などを採取し、それを売って家計を支えていたという。
今回はそんな彼女たちの知られざる一面について、貴重な証言を得ることができた。
「男の人はね、船で海に出るけども、このあたりじゃ、女もね、海に出るの。船は使わないけども。海に出るとね、男の人は男の人の世界があって、女にはね、女だけの世界があるわけ。きっとそういう世界だからなんだと思うのよ」
今回、取材に応じてくれた田中キミさん(仮名・86)は、この地域にかつて存在したという「ある奇習」についてそう述懐する。彼女は幼少期に目撃した、海女たちの「女の儀式」が、未だに忘れられないのだという。
「あれは私が6つか7つくらいの頃だったかしら。上の姉さんにむすび飯をね、持っていくことになって。それでお昼前にお母さんに言われて、海女小屋に行ったの。そしたら、誰もいる気配がなくて、しんと静まり返っているわけ。でね、おかしいな? と思ってキョロキョロしてたら、小屋の中から変な声が聞こえてくるのよ。それで気になって中を覗いてみたらね、姉さんと別の人が裸で抱きあってたというわけ。そりゃあ、たまげましたよ」
キミさんの話によると、当時、海から上がった海女たちは、浜に建つ小屋のあたりで休憩をとることになっていたという。そのため、昼食を届けにきた彼女は、姉を探してその小屋へとやってきたものの、そこには別の海女と裸になって激しく求めあう姉の姿があったのだそうだ。
彼女は姉たちの行為の意味がわからず、とても怖い気持ちとなってしまい、その場に握り飯を放り出して、一目散に自宅へと逃げ返った。
「家へ飛んで返ってびくびくしてたらね、2、3時間経った頃かしら。姉さんが戻ってきてね、“見たんでしょ”って。それで私が頷いたら、“そっかそっか”って。それで私の頭を撫でながら、“怖がらなくても大丈夫、キミちゃんもいつかわかるし、同じことするようになるから”って言うのよ。私はなんだかよくわからないけども、姉さんの顔を見たらいつもの顔に戻ってるから、安心して抱きついたわ」
その後、姉とは違い、海女にはならなかったキミさんだったが、後年、その「女の儀式」が、地元の海女たちの間でしばしば行われてきた、同性愛的な行為であったということを知ることとなる。
「海に出てしまうと、男の人も女も一緒にいられる時間はそれほどないからね。みんなさみしかったんだろうね。その気持ちを埋めるために、ひとつの約束事のようにして、みんなでそういうことをする習慣が生まれたのかもしれないね」
かつてキミさんが、姉たちの「儀式」を見たという小屋のあたりは、護岸工事によってコンクリートブロックやテトラポットの類で埋め尽くされ、当時のものはなにひとつ残ってはいない。彼女は目を細めてしばらくそのあたりを眺めると、小さい躯で一礼し、そのままゆっくりと立ち去って行った。
(文=戸叶和男)
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