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日本奇習紀行シリーズ4

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【日本奇習紀行シリーズ 4】青森県十和田地域

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※イメージ画像:Thinkstockより

 いわゆる「奇習」と呼ばれる習慣は、日本各地に存在しているが、その実、それが「奇」であり、「裏」のものであるという性質上、公文書などにその詳細な内容が記載されているケースはほとんど存在しない。それらの多くは口伝的に、親から子へ、子から孫へと伝えられているものばかりだ。青森県の十和田市に住む野口義男さん(仮名・58)は、子供の頃に祖父から聞いたある話と、その後に目撃した光景が、未だに忘れられないという。

「あそこにね、山があるでしょ。そう、あのちょっと左側の上の方がハゲちゃってるやつ。あそこがね、じいさんから聞いた山なんだけども…」

 今を遡ること約50年前、当時、小学生だった野口さんは、祖父・喜一郎さん(当時、79)から、気になる話を聞いた。それはいつものように夕飯を食べた後の、団欒の時だったという。

「じいさんがね、いきなり“おまえ、あの山に行ったことあるか?”みたいなことを言い出して。それで“友達と遊びにいったことがある”って答えたら、いきなり怖い顔になってね。“もう二度と行くな”って。本当ね、脅すように言うものだから、びっくりしたんだよ」

 この世代の老人にしては珍しく、日頃は滅多に怒ることすらなかったという喜一郎さん。野口さんにとってそんな「優しいじいちゃん」であった彼が、いきなり何の前触れもなく見せたその険しい表情と、怒気を孕んだ低い声は、今でも彼の記憶に鮮明に残っているそうだ。だが、そんな祖父の言葉に怯えた後、野口さんは自分の中に沸き起こる好奇心にも似た気持ちの存在に気付いたという。

「いやね、そこまで怒るような感じで言うからには何かあるんだろうなって。気になって気になって、夜も眠れない。それで2、3日した後、近所の友達と3人で、山に行ってみることにしたんですよ。まあ、今にして思えば、馬鹿なことをしたなって思いますけども」

 仲の良かった幼なじみふたりと連れ立って山へと向かった野口さんであったが、その中腹部までさしかかったときに、信じられない光景を目にすることになる。それは、深い森の中で逃げまどう若い全裸の娘と、無言でそれを追いかける数名の男たちの姿であった。しかもその男たちは、鬼のような面をつけているという、なんとも奇妙な光景。野口さんとその友だちふたりは、お互いに示し合わせるでもなくその場に身を伏せ、草木の隙間から、ただただ無言でその様をしばらく見守っていたという。

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