村上春樹がノーベル文学賞9回目の落選! 文学賞を獲る獲る詐欺はほかにもいた!

●アドニス アドニスの筆名で活動するシリアの詩人。レバノン内戦から逃れてフランスに亡命。ゲーテ賞を受賞した2011年には予想で1位になるなど、注目された。その後も常に最有力候補として名が挙がるものの、いまだ獲得できずにいる。

●コ・ウン 韓国の詩人。詩人として活躍する一方、60年代から民主化、統一運動に携わってきた。常に有力候補として名が上がるため、韓国でも毎年注目されている。状況的には村上氏と近いものがあるといえるだろう。

●フィリップ・ロス 米国の作家。ユダヤ人社会などをテーマとした作品も多く、また、「白いカラス」「エレジー」など映画の原作として扱われることも多い。毎年10位以内にランクインしている。

●ボブ・ディラン アメリカのミュージシャン。2012年には2位にランクインするなど、ノーベル賞候補の常連のひとり。文学賞なのにミュージシャン? と思う人も多いだろうが、過去には第一次世界大戦の戦記を綴った政治家のチャーチルも「伝記作家」として受賞している。ディランの場合は、その歌詞が「詩」として評価されているようだ。

 ほかにも、アメリカの作家ジョイス・キャロルオーツ、アルバニアの小説家イスマイル・カダレ、ノルウェー劇作家ヨン・フォッセなどがいる。

 彼らも毎年のように期待されては、逃し続けている“負け組の常連”だ。だが、ノーベル賞はあくまでもヨーロッパの文学賞なわけで“ヨーロッパ好みの思想をもった立派な人物”でなければ獲得が難しい賞でもある。毎年議論されることではあるが、文学賞なのにもかかわらず、原文を読んでいない人が審査するのにも違和感がある。

 村上氏に関しても、獲ってくれたら日本人としてはうれしいだろうが、ただそれだけ話でもある。ファンとしては、そんなことよりも、小説の執筆ペースを上げてもっとたくさんの本を読ませてもらいたいところだ。

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