>  >  > 木村政昭氏が語る、地震危険度MAXな場所

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百瀬直也

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画像は「Thinkstock」より

 琉球大学名誉教授の木村政昭博士といえば、これまで数多くの地震と火山噴火を予測し的中させてきた人物で、また海洋学者としても、与那国島海底遺跡の発掘・研究で知られている。トカナでは、以前から木村氏の地震・噴火予測を紹介してきたが、今回初めてインタビューすることができた。最新刊の話題を中心に、現在もっとも懸念される大地震と火山噴火の予測について伺った。

 木村政昭氏(1940~)は、東京大学で理学博士号を取得し、米・コロンビア大学の地球科学研究所に留学した後、77年から06年に退官するまで琉球大学で教鞭を執った。

 その後、木村氏は独自の「時空ダイアグラム」理論によって、(地震が発生し得る場所にもかかわらず長期間起きていない)地震空白域から「地震の目」を探し出し、その発生時期と規模を予測する研究を進めてきた。火山噴火についても同様に、「噴火の目」を探して予測を行っている。以下に、木村氏がこれまで予測を的中させた大地震・火山噴火の例を挙げる。

・ 1983年10月3日:三宅島噴火
・ 1986年11月15日:伊豆大島・三原山噴火
・ 1995年1月17日:兵庫県南部地震(阪神淡路大震災、M7.2)
・ 2004年10月23日:新潟県中越地震(M6.8)
・ 2011年3月11日:東北地方太平洋沖地震(東日本大震災、M9.0)
・ 2014年11月22日:長野県神城断層地震(長野県北部地震、M6.7)

 ちなみに木村氏は、多くの地震学者が近年中に起きると予測している大地震のうち、南海トラフ地震と首都直下地震については、「地震の目」が見られないために、しばらくは起こらないとしている。

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次に備えておくべき「噴火」と「大地震」の危険地図』(青春出版社)


■木村氏の新著に大注目!!

 そんな木村氏が、9月2日に発売した最新刊が、『次に備えておくべき「噴火」と「大地震」の危険地図』(青春出版社)だ。その内容は、地震や火山噴火のことに詳しくない人でも理解しやすいように、多数の地図や図板を使って構成されている。本書では、まず日本のエリア別に地震空白域や注意すべき火山を紹介。予測される大地震と火山噴火の「危険度」がメーター1から5の数値(危険度メーター)で表されている。以下に筆者とのインタビューの内容を紹介しよう。


■箱根山の噴火について

――まず、数カ月前から箱根山の活動が活発になってきていますが、本書でも、箱根山の「危険度メーター」が最高の5となっています。

木村氏「ある意味で噴火が始まっていることが明らかになってきたため、このレベルにしました」

 最新の予測では、箱根山は「2015±5年」つまり2020年までに噴火する可能性があるとされている。大きな噴火となることに気づかずにいると、とんでもない事態につながる可能性があると木村氏は警告する。

――箱根山は、富士山と違って、有史以降の噴火の記録がないわけですね。

木村氏「前回の噴火は、第四紀といって、地球に人間が現れた時代に起きました。実は、このように数万年あるいは数百万年という間隔で活動してきたような火山は、今すぐにでも噴火する可能性があるんです。過去の活動履歴を見ても、箱根山の場合『活火山』に含まれることは明らかですから、注意が必要ですね」

 木村氏は、前例となるデータがないため、箱根山の噴火規模を予測することは非常に難しいと語る。

木村氏「私は『噴火の目』(火山性地震の台風の目のようなもの)をチェックして、それによって予測を行うんですが、(2020年までに)最大の活動が起きる可能性があるだろうから、みなさんに用心していただきたいという意味で危険度“5”としました」

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