福島第一原発でも役立った、“宇宙線・ミュー粒子”で屈折ピラミッドの謎解明へ!?=エジプト
画像は、Jorge Láscar Bent Pyramid featuring the original polished limestone outer casing that the pyramids used to have/from Flickr CC BY 2.0
10月25日にエジプト考古省が、エジプトの首都・カイロ郊外にある“屈折ピラミッド”などの構造上の謎を解明するプロジェクトを発表した。同プロジェクトには日本人も参加し、岩石をも透過するという宇宙線を使い、ピラミッド内部を透視し分析するとのこと。これでピラミッド内部の究明が進むと期待されているようだが、日本からは「こういうのって昔からやってるけど、一向に解明されないよな」と、まるで相手にしていないかのような声が多い。
カイロ郊外、軍事基地があるダハシュールに残る2つのピラミッドのひとつ、屈折ピラミッド。クフ王の父親・スネフル王が建設したもので、高さ105mのほぼ半分あたりから傾斜角度が変わり屈折している。三大ピラミッドと共に“メンフィスとその墓地遺跡”として世界遺産登録されていることもあり、人気の観光スポットとしても有名だ。
考古省が発表したプロジェクトには、名古屋大学の森島邦博特任助教などが協力。東京電力福島第一原子力発電所2号機の原子炉内部を透視することにも成功した宇宙線・ミュー粒子を用いて、透視技術を駆使してピラミッドを調査する。なお、ミュー粒子とは、岩盤1kmでも透過するような高い透過力を持つ素粒子のこと。構造物を通過してきたミュー粒子の飛来方向分布を計測することにより、X線写真のような飛来経路中に存在する質量を推定することが可能となる。今回の利用では、ピラミッド内部に隠された玄室(死者を埋葬する墓室)などの発見に一役買うようだ。
プロジェクトに参加する森島氏は「素粒子実験で開発した技術を、考古学の分野に使えることは有意義」と満足そう。しかし、日本からは「俺が小学生の頃から『やるやる』言ってた気がするけど……」「見つける詐欺だろ」「大昔のものとはいえ、よく人の墓を掘り返す気になるよな」「少しは謎のままのほうが、浪漫があっていいと思う」「つうか、ピラミッド調べてもミイラか装飾品しかねーだろ!まったくロマンがない」など、興味を示さないような声が多い。
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