>  >  > 人間にとって、朝9時始業は“拷問”レベルの大問題!

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画像は、Thinkstockより

 青春時代はかけがえのない貴重な時期であるが、実際に充実した青春を送ることができる人は限られている。現実はその舞台に上がれなかったその他大勢が夢の跡である。せめてあの頃、もう少しコミュニケーション能力があれば……、そんな後悔を大人はしてしまいがちだが、実は、最近の研究によれば、それは必然であったようなのだ。


■体内時計は青年期に2~3時間後ろへズレる

 9月、睡眠に関して講演したオックスフォード大学のポール・ケリー博士によると、青年期は人間の生物的時間と学校の社会的時間の乖離が大きくなる時期で、寝不足になりやすく、その影響からコミュニケーション能力などの低下がみられるという。これは、学校の早すぎる始業時間が人々の青春をぶち壊した可能性を示唆している。

 一般的に「体内時計」と呼ばれている「概日リズム」は、脳内の視床下部にある「視交叉上核」という領域によって司られている。網膜神経細胞から光の情報を受け取り、ホルモン分泌、代謝、体温調整、臓器の活動に大きな影響を与えている。つまり、体内時計は人間の意志とは別に動いているものである。

 その体内時計、哺乳類では青年期に2~3時間後ろへズレる特徴がある。その結果、青年期は夜更かしをしやすいのだが、当然、学校の始業時間は後ろへズレないので、どうしても寝不足になりやすい。この時期の若者が7時に起床することは、50代の人が4時半に起床することに相当する。すんなりと起きられないわけだ。

 ただ、体内時計が後ろにズレるといっても、遅刻しないように早く起きる分早く寝ればよいようにも思える。しかし、「今日は早く寝よう」と思ってもなかなか寝付けないという経験をしたことはないだろうか。実は、人間には体内時計が寝入りに導く時間の数時間前に、寝入りしやすくするのに反動をつけるためか、「覚醒持続帯(wake maintenance zone)」という目が冴える時間帯がある。そのため、早く寝るのもなかなか難しいのだ。

 慢性的な寝不足は、免疫能力の低下や代謝の悪化、高血圧や情緒不安定など、様々な影響を体に及ぼす。他にもコミュニケーション能力の低下や、集中力の低下を引き起こし、人々をぼっちや落ちこぼれへと追い込む恐ろしい青春キラーっぷりを発揮する。

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