>  >  > 何かを語り続ける“下半身が吹き飛んだ男”

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画像は「LiveLeak」より引用

 アラブ文明発祥の地とされる歴史ある国、イエメン。日本ではほとんど報じられないが、今年の3月以降、この国は内戦状態にある。イランから支援を受けたイスラム教シーア派の武装組織「フーシ(正式名称:アンサール・アッラー)」が、首都サヌアを掌握するなど支配地域を拡大。対してサウジアラビアが主導するアラブ連合は、政権側を支援するため空爆などの軍事作戦を展開しており、両陣の間で激しい戦闘が繰り広げられているのだ。しかも現在、そこにアルカイダ系武装組織や、フーシを敵視する「イスラム国(IS)」の分派までもが参戦し、状況は混乱を極めている。

 そして今月、同国の港湾都市アデンの路上で撮影されたという映像が公開され、見る人すべてを震え上がらせているようだ。問題の動画は、唐突に始まる。路地裏に集まった数人の男たちが、「ああ、神よ……」と呟きながら、恐る恐る忍び寄るその先にあったもの――それはなんと、下半身が吹き飛び、血だらけになった男だった。

 動画の解説によると、この男は同国で活動する「イスラム国」の分派に所属し、今回自爆テロに及ぼうとしたものと考えられている。腰に爆薬を巻きつけ、バイクに乗りながら標的に激突する段取りだったが、想定外の早さで爆発が起きてしまい構想は失敗に終わったようだ。男の下半身は、もうどこにも見当たらない。すでに粉々になってしまったのだろう。

 まだ息はあるのか、いや、すでに死んでいるに違いない……そう誰もが思った瞬間のことだった。なんと、上半身だけの男が、動いた。苦しそうに頭を揺らしながら、言葉とも呻き声ともつかない声を発したではないか! 地獄の苦しみに悶える男を見て、1人の野次馬が「こいつ、まだ息があるぞ。でも、生き延びる可能性はないな」と話しているが、もちろん誰も助けようとはしない。

 イエメンの安全保障当局が発表したところによると、その日、同国第3の都市タイズでは、フーシと敵対勢力との戦闘により33人が死亡したという。この自爆テロ失敗も、タイズでの戦闘と連動する事件だった可能性がありそうだ。なお、国連によると、サウジアラビア率いるアラブ連合がフーシに対する爆撃を開始した今年3月以降、命を落とした一般市民は少なくとも2,615人に上るという。いずれにしても、街角でこのような光景を目にしてしまう、その異常さには戦慄を覚えざるを得ない。戦争は、戦闘員のみならず一般市民の感覚さえも麻痺させてしまうのだ。
(編集部)

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