>  >  > 日本人は元来「仕事熱心」「勤勉」ではない

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • コメント4
karoshi.jpg
イメージ画像:「Thinkstock」より

■世界で通用する日本語「KAROSHI」

 世界は、日本人に対して真面目で勤勉・仕事熱心なイメージを抱いている。実際、後輩が先輩より先に帰宅することはNG、長時間働くことが当然とされる風潮があることは否定できない。ほとんどの会社員は、サービス残業を経験したことがあるだろう。また、日本では働きすぎによる過労死や精神障害の発病も多く、年間約千人もの労働者が過労死しているとの統計もあるほどだ。そして、この過労死(Karoshi)という言葉は、もはや世界で通用する日本語となっている。

 魔女である筆者はポーランドの出版社で働いた経験を持つが、期限通りに原稿を提出しただけで「流石はKaroshiの国だ。日本人には本当に安心して仕事を任せられる」と告げられたことがある。

 しかし、日本人とは本当に世界で言われているほど仕事熱心で、勤勉な気質なのだろうか? 実際はそうでもないのに、単にそれが美徳とされているがために、ストレスで精神科に通う人が増えているのではないか? 昨今では、過労死が原因とみられる死亡率が最も高いのは中国で、年間60万人もの労働者が命を落としているとの調査結果がある。また、「1日で11時間以上働いているか?」というアンケートを世界各国で実施したところ、yesと答えた割合がもっとも多かったのは、なんとブラジル人だったという。どうやら、日本人が仕事熱心で勤勉だという説には、現実と少なからず乖離した部分がありそうだ。


■江戸時代の日本人は怠惰だった!?

 実は、真面目で勤勉な日本人のイメージは、明治時代に西欧化・近代化が成し遂げられてから生まれたものであり、江戸時代までの日本人は怠惰な気質だったという説がある。江戸時代の終わりに来日したイギリス人建築家のリチャード・ブラントンの手記には、次のような記述が見られる。

karoshi_3.jpg
リチャード・ブラントン
画像は「Wikipedia」より引用

「日本人は仕事でお金をもらう事には興味あるが、仕事のやり方はいい加減で、規律を守らない。役人に苦情を言っても、役人まで怠惰な労働者をかばい、言い訳をする。作業員が当直時に居眠りをしたり、職場を乱雑にしたり、飲酒をしたりすることもあった。ある灯台員が当直の時に灯火監視をせずに、職場を離れていたことを注意したが、彼は『自宅から注意深く見ていた』という言い訳をした」

 なんと、現代の日本人がこのような勤務態度では、即座にクビとなること間違いなしである。なかでも、最も労働時間が少なかったのは武士階級であった。平時において、主君の城に出勤しなければならないのは3日に1度だけ。それも、朝10時には職場に着き、そして14時ごろには出るため、実働時間たったの4時間である。

 また、武士だけではなく農民も、農業生産力の拡大に伴い休日を多くとるようになった。「村の遊び日」とされる祭りや休養のための日が、幕末には年に40日、多い地域では80日もあったという。そのほか、町人・職人は「一六(いちろく)」といって、月に1と6のつく日に休む習慣があり、明治維新直後は政府の暦にも取り入れられていた。

関連キーワード

コメント

4:匿名2015年11月11日 21:51 | 返信


これ、なかなか支配の本質に迫っていると思うよ。

3:匿名2015年11月11日 08:13 | 返信

2ページからまた深月ユリアか。

2:匿名2015年11月11日 07:10 | 返信

1ページ目は素晴らしい考察なんだけど
2ページからの斜め上っぷりがすごい

1:韓国大好き2015年11月11日 02:09 | 返信

江戸時代のご先祖がブラック企業とか言うんだ…

コメントする

お名前
コメント
画像認証
※名前は空欄でもコメントできます。
※誹謗中傷、プライバシー侵害などの違法性の高いコメントは予告なしに削除・非表示にする場合がございます。