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 筆者は神秘現象の解明に取り組む研究家・サイエンスライターとして、最近、“反重力”の研究を行っている。基本的に「物体」を空中浮揚させることに関心があるが、ヒトが一時的に体重を減らしたり、空中浮揚するケースにも関心を払ってきた。

 2009年5月20日付けの英『デイリー・メール』紙によると、当時18歳のレイチェル・ウォードさんは、ウエスト・サセックス州ホーシャム近くの自宅の2階窓から睡眠中に転落。いわゆる夢遊病による夜間徘徊の結果った。

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※画像:「Daily Mail」より

 彼女の家は、1820年に建てられた歴史ある城を共同住宅に再利用したものだ。そして彼女が寝ていた2階寝室の窓は、地面から約7.5メートルの高さにあった。一般の住宅であれば、3階の窓の高さに近い。だが、レイチェルさんは転落後にいくらか腰が痛いと感じた程度で、奇跡的にまったく怪我はなかったという。

 日頃、演劇とダンスを学んでいた彼女は、事件当日、実技試験に疲れて夜9時半にはベッドに入った。ところが数時間後に、突如窓から地面に落下。彼女の叫び声に気づいた母親が外に出てレイチェルさんを発見したが、なおも寝ていたという。外傷は見られなかったこともあり、父親はいったん部屋に戻して睡眠をとらせた。その後、念のため病院に連れて行ってレントゲンやCTスキャンで調べたが、レイチェルさんの体に何の異常も見つからなかったという。

 もちろん、本人もどのようにして窓によじ登って落下したのか、まったく記憶にない。レイチェルさんの落下地点では、芝生が15センチほど剥げていたというが、まるで軽い人形が落ちたかのようだったという。

 実は、夢遊病の人が催眠中に体重を減らすと思われる現象はたくさん報告されている。例えば通常なら、その体重で簡単に折れるか割れてしまうような薄板の上を歩けたり、また隣で寝ていた人を踏みつけても、踏まれた人はその痛みに気づかなかったりしたというケースがある。

 疲労した少女や少年が何かに取り憑かれて起こりがちだとする説もあるが、我々はそんな不可解な現象に時折接してきながらも、なかなか真剣に調査することはない。


■夢遊病に対する実験の驚愕の調査結果!!

 そんな中、ロシアのスラヴェク・クラペルカ(Slavek Krapelka)氏は、自分の娘が無意識で夜中に徘徊する夢遊病の症状を示していたことから、2000年の8月から11月の末にかけて、体重低減現象を調べている。

 彼は娘の部屋のドアの前に体重計を設置し、その体重計を踏まずして出入りできないようにするとともに、その時刻と体重が記録されるようにしたのだ。その結果は極めて興味深いものであった。実験の4カ月の間に22回の異常な体重変化が測定されたのだ。

 彼女の通常時の体重は42キロ弱。その体重が、2度微増、1度激増、1度微減したものの、残りの18回は、実に通常時の0~17%ほどに激減していたのである。また0%は2度測定されており、体重はマイナス、つまり、体が浮揚していた可能性も否定できないものだった。

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画像:スラヴェク・クラペルカ氏が夜間に娘の体重変化を記録したもの

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