>  >  > 墓を掘り返し、死体を着飾る! 奇祭「マネネ」

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「どうか安らかにお眠りください」――私たちは故人の冥福を祈るため、しばしばこのような声をかける。しかし世界を見わたせば、死者を決して静かに放置しておかない人々もいるのだ! 今回は、インドネシア中部に位置するスラウェシ島に伝わる“死体洗い祭り”の話題についてお届けしよう。

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画像は「The Daily Mail」より引用


■墓を掘り返し、死体をドレスアップ!

 何やらおどろおどろしい名前だが、“死体洗い祭り”こと「マネネ(Ma'nene)」は、スラウェシ島の南スラウェシ州に暮らす先住少数民族「トラジャ族」の間で、数百年にわたり受け継がれてきた伝統的な風習だ。

 祭りは3年に一度、その名の通り死んだ親族の墓から死体を掘り起こし、身体をキレイに清掃、さらに故人がお気に入りだった服に着せ替えた上で、街をパレードさせるというものだ。土葬された死体は、もちろん腐敗やミイラ化が進み、ゾンビのような風貌に変化しているが、誰もそんなことは気にしない。彼らにとってこの行為は、死者に敬意を払い、先祖とのつながりを再確認する極めて大切な儀式にほかならないのだ。

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画像は「The Daily Mail」より引用

 マネネのはじまりは、とある猟師の体験に由来する。むかしむかし、山を歩いていた猟師の男が、木の下で放置された腐乱死体を見つけた。そこで猟師は、死体に自分の服を着せて埋葬したが、それからというもの、幸運が次から次へともたらされるようになったのだという。


■トラジャ族の人々が葬儀にかけるアツい思い

 さて、スラウェシ島の住民のほとんどは、キリスト教徒かイスラム教徒だが、トラジャ族の人々は現地で古来より伝わる「アルクトドロ教」を信仰している。さすが“先祖の教え”を意味するアルクトドロの名を冠するだけのことはあり、トラジャ族の人々は伝統的に死者を極めて丁重に葬る。彼らにとって、葬儀とは人生のうちでもっとも重要かつ金のかかる儀式であるため、人々は一生を通して節約生活を送り、自らを手厚く葬るための資金を貯めなければならない。また、死後に数年間葬儀を遅らせてまで豪華な葬儀を執り行おうとする遺族や、過度に豪華な葬儀にしたために借金を抱えてしまう遺族もいるが、これらはすべて残された人々と死者との結びつきを強める行為と信じられているという。

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