>  >  > タモリにはなれない南原清隆の生き方

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――芸能記者兼・テレビウォッチャー加藤が「なんかヘンだよ、この芸能人。このテレビ番組、ちょっとアレじゃない?」と感じた時に書くボヤキコラム

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※イメージ画像:『クイック・ジャパン88』太田出版

 小堺一機司会のトーク番組『ごきげんよう』と52年間続いた“昼ドラ枠”(どちらもフジテレビ系)が来年春に終了することがわかった。なぜ人気番組として長らく浸透されていたのに打ち切られてしまうのか。

 同時間帯では、ニュースを取り上げる『ひるおび!』(TBS系)と『ワイド!スクランブル』(テレビ朝日系)が視聴率を食い合っている。となると、視聴者層が近い『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)がフジテレビの数字をまるまる奪い取ったような形になったのではないか。

『ヒルナンデス!』は生放送であるにもかかわらず、番組の大半、収録してきたロケ映像を流している。食べ物と洋服をひたすら見せまくり、大量の情報を湯水のように垂れ流す。これは女性がファッション誌をペラペラとめくる感覚に近いのではないかと思う。とにかく情報が優先されるため、スタジオ出演者が自由にしゃべれる時間はほとんどない。それは番組MCである南原清隆に関しても同様だ。番組における南原の存在感のなさはネット上でも指摘されている。

 さて、これまで昼の帯番組といえば『笑っていいとも!』(フジテレビ系)が定番であった。生放送単独司会最高記録としてギネスブックに登録されるほどの長寿番組はもう出てこないだろう。しかし、司会のタモリは南原と同じ50歳くらいのころ、世間から“つまらない”というレッテルを貼られていた。そういう風潮が確かにあった。1週間で6万部を売り上げたという『タモリ論』(新潮新書)で作家の樋口毅宏は、「当時二十代の若者からしたら『笑っていいとも!』はぬるい空気と欺瞞だらけの嘲笑する敵だった」と振り返っている。また「週刊朝日」(朝日新聞出版)に97年から99年まで連載されたエッセイをまとめた『耳部長』(朝日文庫)で消しゴム版画家の故ナンシー関は、「タモリはテレビに出てても何もカウントされない」と指摘していた。それくらい空気のような存在だったのだ。

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