>  > ゴキブリは遅筋繊維を稼働させて50倍の力を発揮する!?

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 身近に存在しながらも、誰からも好かれない昆虫・ゴキブリ。何度叩いても死なない驚異の生命力(しぶとさ)は知られているが、評価に値するのはどうやらそこだけではないようだ。今月11日、ゴキブリの咬合力(噛む力)についての発表があり、度肝を抜かれた。

 以前は九州や沖縄に分布していたが、家庭暖房機器の発達により、全国の屋内で見られるようになったワモンゴキブリ。成虫になると体長40~48mmにも達する大型種で、長いもので寿命3年以上にも及ぶこの種について、イギリス・ケンブリッジ大学動物学部のトム・ワイマン氏が、科学誌「プロスワン」に研究論文を掲載した。

 ゴキブリは木材など硬い物質を噛み砕く場合のみ、負荷がかかる反復作業に必要な力を引き上げるため、顎にある特定の遅筋繊維を稼働させるようで、研究を進めた結果「(ワモンゴキブリは)体重の約50倍の咬合力を発揮できる」と判明したとのこと。この数字は人間が顎を使って発揮できる力の約5倍にあたるそうだ。

1511_gokiburi_02.jpgワモンゴキブリ。画像は、「Wikipedia」より

 ワイマン氏は「どこにでもいる昆虫の咬合力を測定した研究は今回が初めて」と述べているが、そもそもなぜゴキブリの噛む力を研究しようと思ったのか。その理由は、「生態系の中で昆虫は重要な役割を担う」から……。

 水平に並ぶ刃のような一対の顎を持つゴキブリは、その顎を駆使し、食物を刻んだり、穴を掘ったり、わが子を守ったりする。それは頭部の体積を最小限に抑え、非常に効率的に遅筋繊維を働かせていることにも繋がり、ワイマン氏は驚きと共に「生物にヒントを得た技術を実現する可能性」を示唆。嫌われ者であるゴキブリきっかけで、近い将来何かしらの製品が開発されるかもしれないというわけだ。

「ワイマン氏は顎にフューチャーしていますが、ゴキブリの利用価値を他で見出す研究も進められています。体内に有毒な菌を持っていることが多く、食用に向かないとされているものの、栄養価は高いんです。どのくらい高いかというと、豚ロース100gに含まれるタンパク質が19gであるのに対し、ワモンゴキブリは65.6gと実に約3.5倍。さらにエネルギー量もおよそ倍を誇り、効率の良い食べ物とされています。また、薬用としての効果も注目されており、中国最古の薬学書『神農本草経』にも“生薬名:しゃ虫”として紹介されています。効果で期待できるのは、血行促進、解毒作用、抗がん作用など。日本でも、霜焼けや胃腸病をはじめ、薬として使用されてきました。動きや容姿の見てくれの悪さから、どうしたって煙たがられる存在ではありますが、角度を変えて見ると、未来に繋がる魅力的な昆虫なのです」(昆虫料理研究家)

 さまざまな分野で期待されるゴキブリ。利用法さえ確保できれば、どこにでもいるわけで、容易に捕獲し利用することが可能だ。ゴキブリを受け入れる覚悟ができたとき、人類は更なる進化を見せるのかもしれない。

参考:「AFP.com

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コメント

2:匿名2015年11月23日 07:23 | 返信

誤字を指摘されても絶対に直さないゴキブリ並みの開き直り力w

1:校正課2015年11月21日 15:31 | 返信

誤:顎にフューチャーしていますが、
正:顎にフィーチャーしていますが、

Future = フューチャー = 未来
Feature = フィーチャー = 呼び物にする(転じて「主題に据える」)

本来の英語の意味で使うなら Focus = フォーカス = 焦点を当てる を使うのが適切です。

例:顎にフォーカスしていますが、

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