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――絶滅映像作品の収集に命を懸ける男・天野ミチヒロが、ツッコミどころ満載の封印映画をメッタ斬り!

今回の映画:「博徒七人」(1966年公開・東映)


 仁侠映画を代表する名優、高倉健と菅原文太がこの世を去ってから約1年。「山口組分裂騒動」で国民が戦々恐々とする現在、「このタイミングで、まさか?」とネット上を騒然とさせているのが、以前ここで紹介した『山口組三代目』と『三代目襲名』、及び『山口組外伝 九州進攻作戦』までもが初DVD&ブルーレイディスク化されるという告知だ。

 80年代に発売された山口組関連映画のビデオテープが、現在はヤフオクなどで高値が付いているだけに、今回の商品化は売れないはずのないキラーコンテンツ。「東映の商魂たくましき便乗商売」といった声が上がっているが、東映は「昨年死去した高倉健と菅原文太の追悼企画の一環」として、これを否定している。

 今回のサプライズに、全国の任侠映画ファンが喜々として予約に走る中(発売は来年1月)、この際、「ビデオ化すらされなかった“アノ作品”もソフト化して欲しい」と希望するカルト映画ファンも、少なからずいるはず。それは、マニアの間で「ヤクザ版・七人の侍」と呼ばれる『博徒七人』だ。

 東映ヤクザ映画に欠かせない2人、「仁義なき戦いシリーズ」の脚本家・笠原和夫と、『三代目襲名』の小沢茂弘監督がタッグを組み、「何か変わったことをやろう」とケンカ越しの言い争いをしながら、クランクインの3日前になってようやく脚本が完成したという。


■7人7様の“ならず者”障がい者

 物語はヤクザの抗争というより、どこかの辺鄙な島の採石場の利権をめぐり、ならず者達が戦いを繰り広げるという、狭い界隈でのお話。悪者の親分は、スクリーンに登場しただけで観客からクスクス笑いが起こる東映定番の金子信雄だ。では、そこに立ち向かう7名の“ならず者”たちを紹介しよう。

主役・片目の柏木半次郎を演じるのは、この「博徒シリーズ」の常連・鶴田浩二で、得意技は匕首(あいくち)(短刀)の居合。

片腕の拳銃使い・鉄砲松には、当時の上方喜劇役者の大スター・藤山寛美。

片足の拳法使い・一貫坊主には、名悪役として高倉健との共演も多い愛称「ヤマリン」(ヤリマンじゃないよ)こと山本麟一。

盲目の勝という『座頭市』勝新太郎のパクリキャラには、東映ヤクザ映画では準主役級が多い待田京介。『山口組三代目』では西田幸一に扮した。また、「空手バカ一代」こと極真カラテの大山倍達総帥の一番弟子であり、現・極真会館松井派特別顧問として大会やパーティなどで松井館長の横におられる姿を目にする。ここでの得意技は、居合でも空手でもなく「吹き針」。

投げナイフが得意なせむし男の弥吉には、元大蔵官僚という珍しい経歴の名脇役・小松方正。

聾唖の鎖使い・五郎には、これまた登場しただけで観客から笑いが漏れる山城新吾。台詞もギャグもない山城新吾というのも何だが(苦笑)。

軍刀を振り回す顔面ケロイドの兵隊安には、『黒蜥蜴』(62年)と『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』(69年)の明智小五郎役などで知られる大木実。個人的には、『新・必殺仕置人』第28話「妖刀無用」での“サイコパス首切り役人”が最高で、中村主水とのオカルトチックな斬り合いは、必殺シリーズ・ベストバウトのひとつだ。

コメント

1:匿名2015年11月20日 14:24 | 返信

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