>  > ワインが原因で売れない女性用バイアグラ

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ブドウ畑の風景。画像は、「Wikipedia」より

 今月19日、フランス産の新酒ワインであるボジョレー・ヌーヴォーが解禁された。「今年の味は過去最高」「50年に1度の出来栄え」など、もはや恒例となりつつある謳い文句にもお構いなしに、多くのワイン愛好家が喜びの宴を開き、パリ同時テロもどこ吹く風だ。

 それはそれとして、口当たりもよく呑みやすいワインは、故・川島なお美さんを筆頭に多くの女性から支持を受ける酒として知られる。和食もさることながら、どの料理にも合うことが女性に好まれる要因のひとつであるようだ。しかし、そのワインが理由で、女性用の性欲促進剤が売れないという。

 先月17日に発売された、カナダの製薬会社バリアント・ファーマシューティカルズ・インターナショナルの製品(スプラウト・ファーマシューティカルズを買収して発売)・アディ。女性向けの性的欲求低下障害の治療薬として開発された同薬だが、発売から今月6日までの期間で処方された数は僅か227件とのこと。誰もが知る、男性向けの性的不能治療薬・バイアグラの最初の月の処方数が50万人だったことを考慮すると、その少なさは顕著となる。

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画像は、「Bloomberg」より

 満を持して登場したアディだが、そもそも発売前からその効果を疑問視する向きがあったようだ。臨床試験の段階で、偽薬のグループに比べ、たった10%程度の効果しか見られなかったことに加え、低血圧や失神など、副作用を伴うリスクもあるという。さらに、そのリスクを抑えるためには、アルコールを控えなければならない。そのくせ、毎日服用する必要があり、1カ月あたり800ドル弱の費用がかかってしまう。それに、あくまで“性欲欲求低下障害の治療薬”という名目であって、心理的要因やパートナーとの関係悪化により落ちてしまった性欲は戻るというわけではない。オハイオ州立大学ウェクスナー医療センターの産婦人科医、ジョナサン・シャファー氏いわく「アディを必要とする女性は少ない」そうだ。

 アディが売れない理由について、カリフォルニア大学のサンフランシスコ・メディカル・センターの産婦人科医、タミ・ローウェン氏は「1杯のワインを飲む自由くらい、女性は欲しいのだろう」と述べた。

「去年の秋に開かれた、FDA(アメリカ食品医薬品局)のワークショップで同局が、『女性の性機能障害の治療薬を開発するよう促すべき』と話しています。これは性機能障害に長年悩まされている女性たちの証言を受けてのこと。出産、閉経ないしは、子宮摘出手術をきっかけに減退した女性もいますし、明確な理由がなく悩まされている女性もいます。そうした女性に向けて作られ、病院で処方される分には意味があると思いますが、健康な一般女性がリスクを犯してまでアディに手を出すとは思えません。なんならワインを呑んだほうが、まだエッチな気分になるのではないかとすら感じます。もっと言うと、医療大麻のほうがより効果的なのではないでしょうか。何州かにおいて大麻が解禁されているアメリカにおいて、アディが意味を持つのか疑問でしかありませんね」(アメリカ某メディカルセンター勤務)

 現時点で日本では未承認のアディ。様々なリスクを考えると、アディ解禁よりもボジョレー・ヌーヴォー解禁の方が効果がありそうだ。しかし今後リスクさえ無くなれば、パートナーにエッチな気分になってほしい男性の購入により、バイアグラを超える爆発的ヒットになる予感もするが…。

参考:「Bloomberg

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