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12月4日

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冤罪

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新井竜太

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死刑囚

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桜の木の下で子どもを肩車する新井(家族提供)

 裁判員制度が施行されて6年半。この間、冤罪を訴えながら死刑を宣告された被告人は片手に余る程いるが、12月4日に最高裁で判決を受ける新井竜太(46)もその1人だ。完全無罪を主張する新井がこのまま死刑確定すれば、裁判員制度史上初のケースとなるが、実はこの裁判では、冤罪を疑わせる様々な事実が浮上している――。


■「裁判員たちは殺人の片棒をかついだ」

「『あなたたちは、騙されて殺人の片棒をかつぐようになるんですよ』と伝えたいですね」

 最高裁の審理が終結した10月23日、東京拘置所の面会室。裁判員たちに伝えたいことはないかと尋ねると、新井はニコニコしながらそう言った。長く伸びた頭髪をチョンマゲにし、あごヒゲと口ヒゲも長々と伸ばした仙人のような風貌。報道では悪人に見えたが、実際はクリっとした愛嬌のある目をしている。

 筆者はこの2年間、新井と面会や手紙のやりとりを重ねたが、面会中の新井はいつもニコニコし、自分の窮地すらも冗談めかして語ってきた。それは最高裁の判決が間近に迫っても変わらない。

「もちろん、結果はいいほうに転がって欲しいです。でも、僕の力が届かないところで決まることですから」

 達観したように語るので、死刑への恐怖はないのかと尋ねると、新井はきっぱりこう言った。

「(恐怖は)もう超えました。今のところ、ないです」


■「全部僕のせいにされた

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報道では悪人に見える写真が流布した新井。実際は面倒見がいいタイプという(家族提供)

 横浜市で内装業を営んでいた新井は、2010年に従弟の無職、髙橋隆宏(42)と共に2件の殺人容疑で埼玉県警に検挙された。2012年1~2月にさいたま地裁(田村眞裁判長)であった裁判員裁判では、無実を訴えながら死刑を宣告された。

 判決によると、新井は2008年3月、髙橋に指示し、髙橋の「養母」安川珠江さん(当時46)を横浜市の実家の浴室に沈めて溺死させ、保険金約3600万円を詐取。さらに2009年8月にも髙橋に指示し、金銭トラブルになっていた深谷市の伯父、久保寺幸典さん(同64)を包丁で刺殺させたとされた。判決内容が事実なら、死刑はやむをえないだろう。

 一方、公判が分離された髙橋は2011年7月、同じ田村裁判長が担当した裁判員裁判で死刑を求刑されながら、無期懲役を宣告されている。裁判員らは髙橋について、「完全に従属的な立場で、新井の手足として行動していた」と判断。さらに髙橋が潔く罪を認め、公判でもひたすら反省、悔悟の態度を示したことから「更生を期待できないとまでは言えない」と死刑を回避したのだ。

 だが、一昨年の秋に初めて面会した時、新井は単刀直入にこう言った。

「僕は冤罪です。髙橋は自分がやったことを全部僕のせいにして、死刑を免れたんですよ」

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コメント

1:匿名2016年2月 1日 12:19 | 返信

お世話になります。

新井さんの関係者
から話を聞きました。

確実にこれは、冤罪のようです、
どうしたら本件を覆えすことが出来るのかを、
悩んでおります。

何か良い策はないでしょうか?

宜しくお願い致します。

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