>  >  > 女性蔑視や何様発言…極論を言わざるを得ない「サンデーモーニング」の空気

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • コメント0

――芸能記者兼・テレビウォッチャー加藤が「なんかヘンだよ、この芸能人。このテレビ番組、ちょっとアレじゃない?」と感じた時に書くボヤキコラム

1125harimoto_main.jpg
※イメージ画像:『プロフェッショナル 勝者のための鉄則55』日之出出版

 少し前になるが、先月8日、『サンデーモーニング』(TBS系)のスポーツコーナー「週刊ご意見番」で、解説者の張本勲が卓球の女子ワールドカップで日本人初の銀メダルを手にした石川佳純に「『あっぱれ』をあげましょ。ちょっと甘いけど、女性だから」と発言。その日張本は、とにかく「女性だから」と連呼していた。

 多分、これは7月のサッカー女子W杯で準優勝した「なでしこジャパン」に「喝!」を入れ、「スポーツでは2番は意味がないんですよ」と放言したことを反省したのではないかと思う。だが今回は「女性だから」と理由をつけたため、女性差別と受け止められ、ネット上で叩かれていた。ところが放送では、大阪国際大学准教授で女性の権利などを研究している谷口真由美が「張本さんに喝!」と苦笑いを浮かべる以外に共演者からの反論はなかった。

 ここ最近、張本は同コーナーでの問題発言が数多く取り沙汰されている。4月12日にはJリーグ最年長ゴールを決めたカズ(三浦知良)に対し、「ファンには悪いけどね、もうお辞めなさい」と進言。フィギュアスケートの高橋大輔の引退会見に関しては2014年10月19日放送で、「辞めるのか辞めないのかはっきりせいや!と言いたくなる」と語り、どちらもネット上で物議をかもした。ちなみに私は体操の床(ゆか)運動を床(とこ)運動と呼んでしまう張本が大好きである。

 1987年にスタートした『サンデーモーニング』は関口宏が司会を務める報道番組だ。常時10%以上の視聴率を獲得しており、定年退職後、時間を持てあました高年齢層に人気が高い。今年5月には「放送人の会」が該当年度に放送された番組の中から優れた番組を選出する「放送人グランプリ」に選ばれた。その贈賞式では関口が、「番組が始まった時から、中庸の精神で真ん中のつもりでやってきましたが、いつの間にか、左の方にいた番組がなくなって、一番左みたいになってしまいました」とコメントしている。

 同番組の人気コーナー「週刊ご意見番」はかつて、張本と大沢啓二(通称:親分)のふたりが解説を務めていた。当時は張本よりも大沢の方が注目されていたように思う。サッカーの中村俊輔選手とプロ野球・日本ハムファイターズが大好きな大沢親分は、私情をがっつり挟みつつ「喝」と「あっぱれ」を使い分け、その好好爺っぷりがとても微笑ましかった。しかし2010年、大沢親分が荼毘に付されると、もうひとりの解説者は週替わりとなった。現在、年齢的にも張本と肩を並べられるような立場の出演者はほぼ皆無である。関口を含めて、張本の発言をうまく諌められる人間が配置できていない。

 2011年1月4日付中国新聞によると、張本は1940年広島市生まれの在日二世。4歳のとき、不慮の事故で火傷を負い右手が不自由になってしまう。5歳で被爆を経験し、姉を亡くす。父は帰国して急死してしまい、女手ひとつで育てられた。差別されることも多かったようで、勝気でマッチョな性格もそこから作り上げられたものだと思われる

コメントする

お名前
コメント
画像認証
※名前は空欄でもコメントできます。
※誹謗中傷、プライバシー侵害などの違法性の高いコメントは予告なしに削除・非表示にする場合がございます。