>  >  > 繁華街にそびえる異形たちの館

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • コメント0
関連キーワード:

Ian McEntire

,

博物館

,

台湾

,

異形

 この広い世界の中には、一体何の目的や情熱があってかは知らないが、なんとも奇怪なものばかりを集めている人々がいる。古くは奇形胎児のホルマリン漬けなどを大量にコレクションしていたロシアのピョートル大帝、また日本では昭和期に全国各地に数多く点在していた秘宝館などが挙げられる。彼ら「異形物コレクター」たちは、洋の東西を問わず、いつでもその愛蔵品を増やすべく、文字通り世界を股にかけて日夜、奔走を続けている。

 アジア有数の親日国である台湾の、美しい夕景で有名な淡水市にある、ここ『淡水珍奇博物館』は、そうした世界の「異形物コレクター」にとっては実に興味深い施設だ。しかし、それにしてはあまりにも無造作に、あまりにもいきなりな感じで、繁華街の目立つ場所に、その居を構えているから驚きを禁じえない。

 筆者が訪れた際、名物館長と思しき中年の女性が、その柔和な笑顔で迎えてくれた。館の中へと一歩足を踏み入れると、やはりというか、いきなりその個性的なコレクションが出迎えてくれる。正直なところ、どれをどう見たらよいものかわかりかねる。まず手始めに覗いてみたのは、6つの手足と2つの頭部を持つ摩訶不思議な亀の生体と、神戸のモトコーや、伊豆の怪しい少年少女博物館でもおなじみの双頭牛、厳密に言えば「頭部が1.5個分くらいある」仔牛の剥製だ。左右へと広がるふたつの口を物ともせずに見開いたその目は、一体何を見ているのだろう。また、無造作に折り曲げられたその脚はどこへ向かおうとしているのか。心なしか苦悶の表情を浮かべているような気がするのは、あくまで見る側の心持ちの問題なのかもしれない。


●6つの手足と2つの頭部を持つ亀

1203tansuichin_02.jpg


●双頭牛

1203tansuichin_03.jpg

関連キーワード

コメントする

お名前
コメント
画像認証
※名前は空欄でもコメントできます。
※誹謗中傷、プライバシー侵害などの違法性の高いコメントは予告なしに削除・非表示にする場合がございます。

18歳未満閲覧禁止

ここから先のコンテンツには、過激でグロテスクな表現と画像が含まれます。そういったものが苦手な方は、強い精神的不快感を覚える可能性があるため閲覧はお控えください。また、18歳未満の方の閲覧を禁止いたします。閲覧される方は必ず各自の責任を持ってご覧下さい。

閲覧しますか?