>  >  > 【毒薬の手帳】最凶の猛毒「リシン」で人が死ぬまで
【ググっても出ない毒薬の手帳】~あなたの知らない毒のソコノトコロ~

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • コメント1
関連キーワード:

くられ

,

リシン

,

毒薬

【ヘルドクター・クラレの毒薬の手帳 第2回、リシン/後編】 

ThinkstockPhotos-101180462.jpg
画像は、Thnikstockより

前編はコチラ

 さて、前回リシンの分子1個で人間の細胞1個を殺すことができる……とサラっと書きましたが、本当にそんなことができるのでしょうか?

 できるのであればどういうメカニズムで細胞を殺していくのでしょうか? そしてそんな毒物をどうして植物が持っているのでしょうか?

 今回はそういった細部に話を進めていきます。


■リシンはどのように毒性を発揮するのか? 大量破壊兵器として利用も?

 リシンは経口からではうまく吸収されないため、「毒を盛る」ということができません。しかし、血中に直接入れれば別。その信じられない凄まじい猛毒性を発揮します。

 とはいえ注射するまでもなく、その粉塵を吸い込んだ場合は肺から直接体内に入ることで注射と同じように血中に乗ることができ、大量破壊兵器としての可能性も視野に入ってくる危険な毒物という一面が見えてくるわけです。

 リシンはタンパク質で、分子量もアルカロイドに比べて桁違いに大きいので、そのままでは細胞内に入り込めません。

220px-Ricin_structure.png
画像は、リシンの構造。Aが青、Bがオレンジ「Wikipedia」より

 その構造はAパートとBパートがイオウで繋がった構造をしており、Aパート部分が人間の細胞表面にくると、カギとして働き、毒性の高いBパートの部分が細胞内に取り込まれることで毒性を発揮します。

 毒性学的にはリシンは「リボ毒」と呼ばれるもので、細胞内でタンパク質合成を司るリボソームを標的とした毒物です。

 リシンのBパートは細胞内に入ると28SリボソームRNAというリボソームの一部にはまり込むことで、そのタンパク質構造を加水分解して破壊するという仕組みを持っています。これが連鎖反応を起こし、細胞全体のたんぱく合成能力が失われていき、最終的には破壊に繋がるというわけです。

 もう少し分かりやすく説明すると、細胞という家に絶世の美人が尋ねてきたのでドアを開けて招き入れると、背中のチャックが開いて完全武装のチャック・ノリスが出てきて暴れ出すというようなもので、運が悪いとたった1個の分子で1つの細胞を殺すことさえできる、まさに自殺命令ホルモンと言っても過言ではないレベルでの破滅的な攻撃力を持ちます。

関連キーワード

コメント

1:匿名2015年12月17日 12:46 | 返信

しずらくなり(笑)
ひらがなもまともに使えないとかひどいな

コメントする

お名前
コメント
画像認証
※名前は空欄でもコメントできます。
※誹謗中傷、プライバシー侵害などの違法性の高いコメントは予告なしに削除・非表示にする場合がございます。