>  >  >  芸人・永野が語る「明るい“逃避”のススメ」

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「ゴッホより~普通に~ラッセンが~好っき~」ネタや、「○○に捧げる歌」で注目を浴び、キモ芸人としてじわじわと人気を集めるピン芸人・永野氏。芸歴21年の中では、事務所に所属せずフリーランスとして活動するという不遇な時代もあったという。彼を心酔してやまないサイキック芸人・キックは、「日本の景気を上げる御神体として大切に扱うべき存在!」と断言。ブレイク直前の永野氏の強運にあやかるべく、インタビューを敢行。

【前編はコチラ

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ラッセンが好き~ 左が永野、右がキック


■ネタ作りはラップのようなもの

キック いつかは売れるだろうと思ってはいなかったんですか?

永野 いつかはあるだろうという気楽さはどこかありました。だけど、本当にこんな状況になっていることは信じられないですね。しかも40歳になってからですからね。サブカルみたいに言われた30代はストイックに追求してる感じでやってて、でもよく考えたらストイックでも何でもなかったことにこの頃気づいた。好きなようにやってただけなんです。

キック でも好きなようにやるパワーがすごいですよね。人ってどこかで体裁を整えるけど、ここまで素直に自由にやってる人っていない。独特な世界観があるんです。ネタの作り方とか発想はどうやってるんですか?

永野 僕の場合は、結局1アイデアなんですよ。歌ネタなんて、もう逃げの極みじゃないですか。真似するでしょう? それに真似する人のほうが上手かったりするんです。真似された方はリップサービスで微妙に違うって言うんですけど、内心は負けたと思ってる。偉そうなことを言ってるつもりはないんだけど、作ろうと思ってなくて作るのは嘘なんです。ただ突飛なことをやってただけです。

キック サイキック的な世界だと、水のあるところで考えるといいとか、歩きながらとか乗り物に乗りながら考えるといいとか、お風呂に入ったらアイディアが降りてくるとかありますけど、そういう条件はあります?

永野 僕けっこう発想がラッパーなので、それは多数あります。40超えてからラップを聞き出したんです。38歳でエミネムに出会って人生変わったんですよ(笑)。それこそラップじゃないですけど融合。

キック マッシュアップとか。

永野 そう、マッシュアップ! お茶とパソコンを足してみたり。何を足したら面白いかを考える癖はありましたよね。たとえば、浜辺で銃を持つ人がいる、日常では持たないでしょ。映画とか本とか音楽とかから考えることもあります、歩いててポンと浮かぶというのはないです。

キック 机の上で生まれることはない?

永野 書きながら考えることはないですね。格好付けじゃなくて、作ることや書くことが面倒くさくて。浜辺で九州を守るというネタも1分くらいで終わっていい話なのに上手くいったから長くなった。でも、3分が限界。もっと続くと楽しくないんですよ。覚えなきゃいけなくて面倒くさいし。ストイックだと言ってもらってますけど、やっぱり楽な方への逃避だったと思いますね。

キック 逃避でネタが生まれるというのは、ヒントになりますね。

永野 真面目にマスに向けてトライしたらいいものが生まれるかもしれないけど、僕はたぶん自分に楽にどうごまかすかしか考えてなかった。もっと言うとお笑いもそんな好きじゃなかったのかもしれないということに最近気づいた。流行ってたし、アーティスティックなお笑いって格好いいって思ってただけで。

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