>  >  > 野坂昭如 シビれるエピソード5選

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野坂昭如

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※イメージ画像:『シャボン玉 日本 迷走の過ち、再び』著:野坂昭如/毎日新聞社

 野坂昭如の死去を受けメディアでは生前の名エピソードが取り上げられている。だが、いずれも紋切り型の印象を拭えない。『アメリカひじき・火垂るの墓』(新潮文庫)による直木賞受賞、パーティー席上における大島渚殴打、討論番組『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日)での活躍の3点ばかりが強調される。映画監督・大島渚を殴る動画は、動画投稿サイトに存在し、繰り返し再生されている。小説家のほか、作詞家、放送作家、歌手、政治家、タレントとマルチに活躍した野坂昭如には、もっと知られざるエピソードがあるのではないか。本稿では、そんな野坂昭如のシビれる話5選を取り上げたい。

【1】情報源は秘密

 野坂昭如といえばプレイボーイで知られる。

「週刊文春」(文藝春秋)では、そのものずばりな「還暦まで千人斬り」を連載していた。だが、本作はよく読むと、創作や妄想がかなり入った内容となっている。モテまくりヤリまくりのプレイボーイ像は、野坂自身が好んで演出していたフシがあるのだ。同書は1989年に単行本化されるも、文庫化はされていない。

 評論家の鈴木邦男は連載内容の真相について本人に訊ねたことがある。だが何も教えてくれなかったことが、遠藤誠との共著本『行動派の整理学』(現代書館)で記されている。野坂が登場する女性たちのプライバシーに配慮して語らなかったのか、鈴木が無粋だったのかはわからない。


【2】オウム在家信徒に説教

 野坂昭如といえば『朝まで生テレビ!』の論客として知られる。隠れた名シーンといえるのが、1995年5月26日放送の「総括! “オウム真理教事件”と闇の真相」での一幕だ。オウム関連のテーマで野坂が出演したのはこの回のみである。そこには、オウム真理教の在家信徒で、現役の東大大学院生であった坂元新之輔が出演していた。

 教祖や主要幹部が相次いで逮捕され、最後に残された坂元は、なおもオウムの教義の新しさを説き、信仰をやめる素振りがない。「やりこめようとしているのではない。こちらへ戻っていらっしゃい」と言う当時日刊ゲンダイ記者の二木啓孝に対し、坂元は「戻る場所はどこなんですか?」と食らいつく。その時、野坂が「自分で決めればいいじゃない」「あなたいくつなんだ一体」と口を挟んだ。大人になりきれない青年に対する“蜂の一刺し”である。

 また、野坂の盟友であった大島渚も別の放送回で「近隣住民と揉めたらなら菓子折りのひとつでも持って謝りに行け」と、オウム信者の社会性のなさにマジ説教をしていた。


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