>  > 【奇習】“かつての少年”が未だにうなされる悔恨の記憶
日本奇習紀行シリーズ

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※イメージ画像:Thinkstockより

【日本奇習紀行シリーズ】 長野県佐久市

 巷では昔から「一期一会」とはいうが、人の人生や出会いというものは、そうした一期一会をモノにできず、その後の人生において、人知れず思い悩むというケースもしばしばある。

 長野県の佐久市の中心部から、少しばかり車で山間部へと入った寒村で暮らす山崎孝三郎さん(仮名、88)は、少年の日に出会ったひとりの少女の姿が、また、その少女との出会いが、未だに鮮明に脳裏へと焼きついて離れず、思い悩む日々を送る“かつての少年”のひとりだ。

…座敷牢ってご存知ですかね。そう、あの、民家の奥まった場所に設けられた、私製の牢屋のことです。私はね、それを実際に見たことがあるんですよ

 今を遡ること70年以上前の昭和12年頃、当時まだ少年だった山崎さんは、ある日、村の大人たちの間で密かに囁かれていた、村一番の富豪の屋敷に隠された「秘密」を、自分の目で確かめたいと思い、単身、潜入したことがあったという。

いやぁ、こんなことね、平成も27年になって言ったところでね、まともに取り合っちゃくれないって、わかってるんですよ、私だって。だけどね、私は見てのとおりの年寄りですよ。あと何年生きられるか知れやしない。はっきりね、ものがね、言えるうちに、誰かにこのことを伝え…いや、単に聞いてもらいたいだけなんですよ、本当は。だから単なるじじいの与太話くらいに、聞いてくれればよいです…。

 そう、そのお屋敷ね。そら、大層ご立派なお屋敷でしたよ。3代前の主が米相場で一山当てたとかでね、それはそれは立派なお屋敷。そのお屋敷の奥にね、座敷牢があるって、私は聞いたものだから。どうしても確かめたくなりましてね…。はは、今にして思えば、くだらんことにばかり興味を持つ子だったんですよ(苦笑)

 ある日、村で葬式が行われるため、村中の人間が自宅を留守にしていることを知った山崎少年は、意を決して、その屋敷へと潜入した。広大な敷地の中に、誰一人としていない状態。そうしたあまりに奇異な状況に、少年は今にも胸が張り裂けそうなほどの緊張感があったという。

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コメント

1:匿名2015年12月30日 22:25 | 返信

私が小学生のころ(昭和40年代)似たような話を近所のおばさんから聞いたことがあります

ある家の奥に「ひるこ」がいると

今覚えば、なんらかの障がいを持った子だったんじゃないかと思います

風呂屋に行くと刺青背負った自称金さん達がたむろし、売春婦のお姉さんが顔役に説教されてたり
友達のお父さんがいないのは人殺して刑務所に入ってるからとか、そんな環境の神戸の吹き溜まりの町でした

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