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渡邊浩行

■宮地慶がエリザベス宮地になるまで

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――小さい頃はどんな子供だったんですか?

宮地 小学校と中学校で大分変わるんですけど、小学生の時はクラスのムードメーカー。みんなを笑わせる役割担当ですね。僕、高知県出身なんですけど、1学年18人くらいの小さな学校で。そんなムードメーカーであった反面、実は、死ぬのがちょー怖かったんですよ。

――死ぬのが怖いと思った原体験のようなものを覚えていますか?

宮地 5歳くらいの時にひいおばあちゃんが亡くなったんですね。生まれて初めてお葬式に行くわけです。もちろん、その時は死というものをきちんとは理解できていないわけですけれども、お別れだよっていうことは教えてもらって。その後、ちょうど1992、3年くらいからテレビで世紀末番組みたいなものが始まったんですよ。

――ノストラダムスのカタストロフィーみたいな。

宮地 その手の番組を見たことで、死についての自分なりのイメージみたいなものを想像するんですよ。それがテレビでやっているような世界の滅亡なのか何なのか、自分なりに一番怖いものを考えようと思ったんです。自分にとっての一番の恐怖を死にしようと思って。

――死についての設定を、自分で作ったということですか?

宮地 死が一番怖いものならば、その内容や死後の世界のイメージを、クソガキなりに自分で決めようと思ったんです。その時思いついたのが、星も何もない暗黒の宇宙を独りでただ永遠に漂うイメージだったんですね。光がないから前に進んでいるのか後ろに下がっているのかもわからない。ただただ永遠に1人の真っ暗闇。

――とても正気じゃいられないシチュエーションですね。

宮地 一度考えたら、怖すぎて囚われちゃったんです。夜はそのことを考えて毎晩泣きじゃくっていました。

――昼の間はクラスで「わー!」とか言って騒いで、夜は家で泣きじゃくっていた?

宮地 宮地家は二段ベッドで、お兄ちゃんが上で寝ていたんですけれど、その下で僕はずっと泣いてました。でも、昼間、クラスのみんなと楽しくやってたことは覚えているわけですよ。学校が家から50メートルくらいの場所にあって、子供部屋の窓から見えるんですよね。なので、窓から学校を眺めては昼間の遊んでたこととか僕を呼ぶ友だちの声とかを思い出して、どうにか心を落ち着かせる。で、次の日の夜にはまた泣く。

――面倒臭い子供だったんですね。

宮地 そうなんですよ。子供のクセに裏表があって。

――自分が分裂したキャラクターだっていうことは、小学生ながら分かっていたんですか? 自分自身を第三者的に見るメタな視点を持っている自覚はあったんでしょうか?

宮地 自覚はしていましたね。昼間は学校でその場のいい空気を作るっていうことを意識してやっていた部分があります。だから、夜の自分の姿、死ぬのが怖くて毎晩泣いているなんて友達には言えないんですよね。表向きのキャラと違うんで。

――中学生の頃はどうでした?

宮地 ヤンキーにボコられまくってました。学校が荒れまくってたんですよ。授業中に教室をラジコンヘリが飛んでたりいじめもめっちゃあった。先生も生徒に暴力を振るいまくりでしたしね。中学1年生くらいでヤンキーになる女の子が多くて、そういう子たちはもうカラダを売ってたし。

――西原理恵子の世界だ。

宮地 もう本当、あの世界。僕の頃にもまだ残っていたんです。ヒーローと言えばヤンキーでクラスを牛耳っているから、小学校の時のような「ムードメーカーで人気者な俺」みたいなキャラクターは出せなかったですね。

――それまで生きてきたカルチャーや使ってきた言語が違いますからね。

宮地 もう全然違います。なので「明るくて楽しい宮地くん」的なキャラは消え、暗い部分だけが肥大化し始めた時期ですね。

――友達はいなかったんですか?

宮地 いや、いるにはいたんですけど、学校で連むくらいで遊ばなかったです。廊下を歩いているだけでヤンキーにボコられるんですよ。僕、ずっと水泳部で、カルキで髪の色が落ちてたから「オマエ、髪染めてんだろ?」で、もうボコボコですよ。血が出るくらい殴られた。そうこうするうちに「このままじゃ殺される」って弱い者たちが集まった。だから、学校ではツルんでましたけど、友達というよりは一緒に逃げる相手みたいな感じ。

――自己防衛のための連帯だから、そのまま友達とは言えないかもしれませんね。

宮地 僕を含めて、ヤンキーによくボコられる弱い者3人組がいて、みんな水泳部だったんですね。プールは学校から少し離れた所にあって、部室もそこにあった。水泳部に入って気づいたんですけど、要はヤンキーたちの溜まり場ですよね。部活に行くと望んでもいないのにヤンキーたちが集まって自転車を改造したりタバコを吸ったりしてて。部室でですよ。しかも、みんな水泳部じゃないのに。

――暗黒時代ですね。

宮地 ただね、ヤンキーのなかで一番偉い人がいますよね。アタマって言うんですか? アタマの人はヤンキーでもカッコよかったんですよ。少年院に入ったりするんですけれど、結構硬派で見た目もカッコよかった。下っ端のチンピラは弱い者いじめをするからちょー嫌いだったけど、スクールカーストの上位にいる人への憧れはやっぱりあって。僕、もう嫌だと思って、高知市内の高校に入学すると同時に地元から逃げたんです。それで、ボコられるのがデフォだった暗黒時代とはオサラバして、小学生の時のようなムードメーカーキャラを取り戻すんですけれど。

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