>  > 1日30回射精するコツ…!?オナニー世界チャンピオン談

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渡邊浩行

――本の要旨は、童貞である期間が長いほど妄想力が豊かになって、強度の高いものを作れるようになる。だから、童貞は長引いていいし、いわゆる経験として童貞を失ったとしても童貞のようなメンテリティ、すなわち「D.T.」を大切に持ち続けていこう、ということだったと思うんですよ。『みんな夢でありました』を作っていた期間、宮地さんはまだ童貞で、『さよなら、みなみ』では、彼女ができて童貞を喪失した後のご自身を描いている。なので、どう思ってらっしゃるのかなって。

宮地 童貞とクリエイティヴィティは完全に密接な関係にありますよ。持論ですけれど、男は誰しも最初のうちは天才だったんです。ところが、童貞を捨てることによってみなさんは凡人になっていく。

―― どういうことですか?

宮地 童貞って無敵感があるじゃないですか。

―― 無敵感……どういうことなんでしょう。

宮地 2作目の『さよならみなみちゃん』の最後のテロップに「僕はすっかり弱くなった」って書いているんですね。女性に対してはちょっと酷い言い方なんですけれど、童貞を捨ててから自分がすっかり弱くなったと思っていて。初めて彼女ができる、これは最高に幸せだと思うんです。けれど、それまで自分1人で成り立っていた世界が、相手がいないと成り立たないっていう状態になるんですよね。それは幸せなことだとも言えるのですが、何かを表現する者としてはちょっと弱いなと思っちゃうんですよ。「その人なしでは生きられない」とか「あの人と一生添い遂げる」とか。あ、でもこれって、童貞であるか否かからはちょっと離れますかね。

―― みうらさんが言うには、童貞的な状況がイマジネーションの源になるということのようなんです。ヤリたいけどヤレない、あるいはモテないという状況で自分の内面からふつふつと湧き上がる鬱屈や、セックスや女性に対する期待感のようなものが長い間続くから、それがイマジネーションの元になるということなんだと思うんですけれど。

宮地 それはすごいわかりますね。イマジネーションが発達するというのはあると思います。創作に集中したいときは、やっぱり女の子の刺激みたいなものを情報からなにから断ちますもの。

―― 童貞を捨てるということは、ある意味、知ってしまうということですものね。

宮地 そうです。知らないうちは思い込めるんですよね。やっぱりね、思い込みで生きているほうが天才だと思うんですよね。だって、自分のなかで決めたことが正しいと思い込める環境って童貞を捨てたらもうありませんからね。

―― 社会性を獲得することのトレードオフで、思い込みは弱くなる。

ph120226.jpg『ミヤジネーション』(2013) 宮地氏について語るJ小川氏

宮地 作品中に登場するJ小川さんは31歳で、いまだに童貞なんですけれど、彼と会って話していると敵わないなって思うんですよ。社会人としてきちんと仕事をしているんですけれど、女性に対して抱くイメージについて言えば、「宮地、やっぱセックスしたらさ、ビッグバンが起きると思うんだよね」って。

―― ビッグバン、ですか。

宮地 そこで「ビッグバンなんておこらなかったですよ」と言えることは言えますよ。「Jさん、それは考え過ぎ。オレもヤッたけどそんなことないから」って、以前は本人に言ってました。でも、言ったって仕方ないんですよ。彼の意識は変わっていませんからね。自分の考えを信じて疑わないから他人にどんなことを言われても破られない。そんなに強い思いをみなさんは持っていますか?

―― 自分のコアになっているわけですね。

宮地 コアですよ。それを否定するのは簡単です。けれど童貞は強いですから僕の言うことなんて嘘だと思ってますよ。Jさんのなかには “サンクチュアリ” ができているんです。その聖域には誰も入り込めない。僕もそうだけど、みんな童貞だった頃には「セックスなんてそんな気持ちよくねえよ」とか「別に大したことないよ」とか他人に言われたって信じてなかったと思うんですよ。絶対に。その強さってものすごいものがあると思いますよ。誰になんと言われようと譲れないものがあるっていう強さ。

―― その聖域で無理やり自分を守っているわけではないでしょうしね。

宮地 何も守ってないですよ。そうでしかないわけですから。

―― 「蛇口を捻れば水が出てくる」のと「ビッグバンは起こる」は同じレベルの道理。他人になんと言われようと知ったこっちゃない、というような強い思い込みがもたらす突破力は、作品の強度を高めるのかもしれない。

宮地 「お前らの言うことなんて知らねー、俺はこれだ、ビッグバンは起こるんだ!」って(笑)。僕はやっぱりそういう作品が好きです。時代とか流行とか気にせずにやりきったような作品が好き。石川竜一くんとかまさにそうですよね。そこが作品からかいま見えるから感動しちゃいます。

―― 突破力という意味でも童貞と作品の強度というのは繋がっているんですね。ヘンリー・ダーガーがヤリチンだったら観た人をあんなに感動させる作品は作れなかったかもしれませんしね。

宮地 ヤリチンならヤリチンで「ヤリチンなりの絶頂」というか、ヤリチン側に極端に振り切れた作品を見たいですね。


■次作は海外を狙う

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宮地 いま、新作を作っていて。今年で“エリザベス宮地”って名乗り始めて10年になるので、節目として、初心に帰った作品を作りたいなと。テーマは「発情」で、マスターベーターソンで問題になった“オーガズム”と自分なりに向き合ってみたいと思っています。

――三部作をベースに、撮り下ろしをふんだんに加えて尺を長くしたようなものを見てみたいです。

宮地 そんな感じになると思います。海外も視野に入れて、そのための対策も立てています。たとえば、いまの編集だと、日本人が見れば面白いけど、セルフ過ぎて海外の人は入り込めないと思うんですよ。

――海外だと、個人のストーリーで終始するのではなく、そこから社会問題みたいなものが立ち上がるような編集にしないといけないのかもしれませんね。

宮地 そうなんですよね。僕が自分でやった今の編集は、僕個人を知らない人にとってはどうでもいいですからね。なので、そっちはプロに任せたいと。今年の 5 月いっぱいまで撮って、公開は来年を目指しています。

――楽しみです。
(文:渡邊浩行/YAVAI-NIPPON)

■エリザベス宮地(えりざべす みやじ)
映像作家。1985年11月13日生まれ。 高知県出身 電気通信大学人間コミュニケーション学科卒業。

■ミヤジネーション
2013年 監督・撮影・出演:永原真夏 編集・出演:エリザベス宮地 音楽:oono yuuki 主題歌:SEBASTIAN X「宮地くん」 企画:直井卓俊 制作協力:SPOTTED PRODUCTIONS カラーHD 40分

ミヤジネーション予

■「ミヤジネーション」上映スケジュール
・2月29日 16:00~
・3月3日 20:00~
・上映場所下北沢トリウッド

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コメント

2:匿名2016年6月20日 15:10 | 返信

「オナニー世界チャンピオン」とか「勝つためのオナニー」とか、異次元のフレーズがバンバン出てくるな。

1:匿名2016年3月 1日 09:48 | 返信

中学の頃だったら勝てたと思う(笑)

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