>  >  > ロシアの核と米国のレーザー小惑星回避対決

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画像は「DailyMail」より引用

 いつの時代でもなんともいえない魅力を持つ地球滅亡論。地球を脅かすリスクの中でも、一番わかりやすいものはやはり小惑星の地球落下だろう。それを取り扱った映画などが多くあることがその証左だ。

 そんな小惑星の接近に備えるべく、開発が進んでいるものがある。それは太陽のエネルギーを利用したレーザーシステムだ。1月に科学誌「Earth and Planetary Astrophysics」で発表された研究によれば、その実用化がかなり近いものとなっているようなのだ。


■太陽エネルギーを利用したレーザーシステム

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地球の周りのPHAの様子、画像は「Wikipedia」より引用

 地球に接近する軌道を持つ天体を「地球近傍天体」というが、その中でも地球に衝突する可能性が高い小惑星は「潜在的に危険な小惑星(PHA)」と分類されている。PHAは現在1400個ほど確認されており、そのうち今後100年間で地球と衝突するものはないとされている。

 しかしそうはいっても、不測の事態に対抗する手段があってほしいものだ。そこで、有力な対策として期待されているのが、小惑星を迎え撃つレーザーシステムだ。今回の研究では、「DE-STAR」と呼ばれるシステムが実際に小惑星の軌道や挙動を変えることができるというシミュレーション結果が得られた。

 このDE-STARとは、カリフォルニア大学サンタバーバラ校の研究者フィリップ・ルビン氏らによって構想された、地球周回軌道上に浮かべるレーザー照射システムである。このシステムを宇宙空間に100mほど並べて運用すれば、300万km離れた小惑星に対して太陽からのエネルギーを照射することができ、直径100mほどの小惑星の一部を熱によって蒸発させて軌道を変えられるそうだ。月までの距離が38万kmであることを考えると、とてつもない射程であることがお分かりいただけるだろう。

 論文の執筆に関わった同大学の研究者、チーツン・チャン氏は、「DE-STARは技術的にはすでに実用可能なものなのですが、どれほどの規模にすれば実際に使用する際に効果的なのかということを追求しました」と話し、今回の研究成果により実現化へ向けて大きく進んだことを強調している。

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