二日酔い、反抗期、演劇鑑賞… 古代エジプト人の日常は現代と変わらないことが判明(最新研究)
■思春期の息子に悩まされる親の記録も
次々に解読されるパピルスの中には、歴史的、宗教的に非常に重要な物も見つかった。そのうちの1つはイエス・キリストについての話が含まれた「失われた福音書」の断片と考えられるものだ。またその他にも紀元前500年にさかのぼる税金の申告書、人口調査表、領収書、宗教、政治、軍事等に関した手紙や個人の日記、手紙、そして噂話が書かれたパピルスも発見された。それらはグレコローマン・エジプトの古代の生活についての理解をより深めるのにとても役立つはずだ。それら50万枚のパピルスの断片は現在、オックスフォード大学のサックラー図書館に保存されている。
リントット博士はその他の非常に面白い発見として、14歳の少年から父親へ書かれた手紙をあげる。その手紙は、もし自分が大都市アレクサンドリアに行くことを父親が許してくれないなら、飲食を絶つという脅しのような内容だったのだ。博士は、どの時代でもティーンエイジャーは変わらないようだと話す。パピルス学チームのジェームス・ブルスエラス博士は、自分がパピルス学を好きな理由のひとつとして、1000年以上も読まれていなかった文学作品や当時の手紙を読むことは非常に面白い経験だと語った。
このプロジェクトにより、紀元前2世紀に書かれたモーセ劇が今回新たに翻訳され、そこにはモーセの名前の由来や聖書の登場人物が描かれているらしい。1956年に映画「十戒」が公開されたが、2000年以上も前にモーセ劇は演じられていたわけだ。しかし、いろいろなメモの断片からうかがえる古代エジプト時代の人々の生活や思考は、現代の人間とそれほど変わらないようにも見える。パピルスの解読によって、古代エジプト人の生活がさらに解明されるのが持ち遠しい。
(文=三橋ココ)
参考:「Daily Mail」、ほか
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
関連記事
人気連載
イタコ、霊媒、エロ祈祷…エログロナンセンスな超常現象ドキュメンタリー『恐怖・怪奇・悪霊 超常現象の世界』とは?
※こちらは2020年の記事の再掲です。 ――絶滅映像作品の収集に命を懸ける男・...
2024.02.27 08:00奇妙運気を爆上げして「引き寄せの法則」を発動!! 激動の時代を生き抜くための波動グッズ3選
癒しフェア 2024in大阪 広瀬学 講演 「アリス矢沢透のなんでも応援団!内...
2024.04.19 10:00スピリチュアル二日酔い、反抗期、演劇鑑賞… 古代エジプト人の日常は現代と変わらないことが判明(最新研究)のページです。古代エジプト、考古学、二日酔い、三橋ココ、演劇、パピルス、反抗期などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで