実はフリーメイソンのロッジだった?京都・美濃吉本部ビルの謎
しばしば都市伝説モノで、「世界情勢を牛耳る秘密結社」として紹介されるフリーメイソン。欧米を中心に巨大な組織となっているその実態ゆえに、そこから想起される食生活といえば、その発祥の地である英国で親しまれている料理・フッシュ&チップスや、メイソン主催のイベントなどでも振舞われるメイソンバーガー、さらにはメイソンカレーなど、比較的ハイカラな印象を受ける外国料理ではないだろうか。
しかし、実はそんな先入観が思わず揺らいでしまうような施設が京都に存在している。老舗料亭として知られる美濃吉の「本部」だ。
■その存在を強く主張しているロゴ
京都市東山区に存在するこの美濃吉の建物は、掲げられたその看板からもわかるように、同料亭の「本部」。その公式サイトで紹介されているテキストによると、この美濃吉が創業したのは今を遡ること300年前の享保年間で、折りしもそれは人気時代劇『暴れん坊将軍』で知られる徳川幕府八代将軍・吉宗の時代なのだという。
しかし、そんな長い歴史を持つ美濃吉が所有するこの「本部」と呼ばれるビルの壁面には、なぜかコンパスと定規を象ったフリーメイソンのマークが掲げられているのだ。しかもその構造に目をやれば、丸窓をはじめとする和洋折衷の建具も確認できるなど、一見何の変哲もないビルでありながらも、よくよく見ればなんとも不可思議な特徴が散見されるのである。
「ロゴ」をはじめ、こうした実に不可解な特徴からなのか、以前からこの美濃吉本部ビルについては、主にネット上で「ここにメイソンのロッジがある」「経営者がフリーメイソン」といった噂話がまことしやかに囁かれているが、無論、そうした噂話に関する真相について、これまで美濃吉側が公式な説明をした様子はなく、その謎は深まるばかり。
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