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イメージ画像:「Thinkstock」より

 「グルテンフリーダイエット」と聞くとどのような印象を持つだろうか。また科学的な根拠がないあやしいダイエット方法か……そんな風に思う人も多いかもしれない。しかし海外では、グルテンの体への悪影響に注目が集まり、グルテンフリーダイエットの動きが強まっている。ここでいう「ダイエット」とは「減量」のことではなく「食生活」を意味する言葉であり、グルテンを避ける食生活を続けることで、体の不調を改善するというものだ。

 では、グルテンが体に与える悪影響というのはどのようなものなのか。このほど、「グルテン・アタック」という本を上梓した英国人医師デビッド・サンダース氏によると、グルテンがさまざまな体調不良の原因となっている可能性があるという。


■セリアック病だけではなかったグルテンの悪影響

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Gluten Attack」(Ebury Digital)

 グルテンとは小麦に含まれる植物性タンパク質の一種で、小麦粉を水と一緒に捏ねる際に生成されるものだ。

 グルテンが体に悪影響を及ぼすといったとき、多くの医療関係者は「セリアック病」のことを思い浮かべる。セリアック病とは、腸内でのグルテンへの免疫反応をきっかけとして起こる自己免疫疾患だ。小腸の上皮細胞に炎症を起こし、下痢や便秘、膨満感などの体の不調の原因となり、さらに栄養の吸収ができなくなることから、栄養失調に陥ることもある。また、人によってはカルシウム不足になって骨粗鬆症になったり、消化器系のがんの原因にもなってしまうため、セリアック病の患者はグルテンフリーの食生活を強いられることとなるのだ。

 しかし、サンダース氏によると、彼のクリニックを訪れる患者の中に、セリアック病でないのにもかかわらず、グルテンを摂取すると同じような症状を訴える例があったのだという。そのためサンダース氏は、セリアック病ではないとテスト結果が出た場合でも、グルテンフリーの食生活をした結果症状が改善すれば、「グルテン過敏症」と診断するようにした。

 グルテン過敏症とされた人々には共通点があった。ほとんどが30~40代の女性で、下痢や腹痛を中心とする「過敏性腸症候群(IBS)」のような症状を訴えており、その半数がセリアック病の原因となる遺伝子を持っていたのだ。またドイツでの研究で、IBSの患者はグルテンフリーの生活によって改善がみられるという報告があったことから、やはり腸の不調とグルテンに何らかの関係があるのではないかとの疑いが強まった。

 では、グルテン過敏症はセリアック病の亜種なのであろうか、もしくはセリアック病になりかけているものなのだろうか?

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