「SMAP騒動後、メリー喜多川氏と会って…」元文春編集長・花田紀凱がベッキー、ジャニーズ、文春を語り尽くす! ~康芳夫対談~

「SMAP騒動後、メリー喜多川氏と会って…」元文春編集長・花田紀凱がベッキー、ジャニーズ、文春を語り尽くす! ~康芳夫対談~の画像2画像は、『週刊文春 2016年 4/14 号』(文藝春秋; 週刊版)

■遺体の皮膚や腕…過激写真も掲載

「そんな年なんだから、もうやりたい放題だったよ!」

「日航機事故の時はね、すぐスタッフを現地に行かせて。そうしたらさ、木に人間の皮膚が引っかかってるの。その写真を見たらホントに悲惨なんだよ。そんな写真を(誌面に)出したりしてね、凄い顰蹙を買ってたの」

――今の写真週刊誌では考えられないほど過激な写真ですね。

あるいは女性の腕がね、森の中に転がってるわけ。なんで女性とわかったかっていうとね、爪にマニキュアが塗ってあったからなんだよね。それは日大芸術学部の学生の人が撮ってきた素晴らしい写真ではあるの。ただ、“これ、出せんのかなぁ”とは思ったね。まあ結局出したんですけど(笑)、そんな無茶をやってましたよ。あと翌年は岡田有希子さんの飛び降り自殺した時も直行したしね、三浦逮捕もそうですけど、いろいろやれておもしろかったですよ。康さんも三浦の件は、ね?」

「そうそう、僕は彼のマネージャーみたいなもんだから」

――なんのマネージャーやってるんですか(笑)。

「『週刊プレイボーイ』で人生相談やらせたりしてたんだよ。その時は島地(勝彦)くんっていうバカな編集者がいてねえ(笑)『週刊プレイボーイ』の迷編集長だったんだ。そこで人生相談をやらしたんだ、まだ文春が三浦報道をやってる真っ最中にね(※『週刊文春』は「疑惑の銃弾」というタイトルの記事を初めとして、三浦が保険金目当ての殺人を仕組んだ犯人であるという旨の報道を行なっていた)。当時の週刊文春編集長の白石くんはかんかんに怒っててね(笑)“バカなことしないでください!”って言ってきたよ」

「そうだったんですか(笑)」

「僕が“文春関東軍”と名付けた理由はね、彼らは独立愚連隊みたいだったの。」

「まあホンモノの関東軍は最後敗走してしまいますけどね」

「まあなんで敗走したかというと、『ノモンハン事件』を起こして徹底的にロシアにやられるんだけど、それは相手がユダ公なんだよ」

――ユダ公!

「そう、それにやられるんだけど、文春の関東軍もユダ公にやられるんだ、“強制収容所なんてなかった”って記事でね(笑)」

「(苦笑)」

「世界中で問題になっちゃってねえ、今の慰安婦とかの問題と一緒だけどね、ユダ公が総力を挙げたら凄い力だからね」

――だからユダ公って……(笑)花田さんが編集長をしていた雑誌『マルコポーロ』が、アメリカのユダヤ人系団体によって廃刊に追い込まれたという1995年の「マルコポーロ事件」の問題ですね。(【詳しくは、対談第二弾・参照】)

「さすがのユダ公ですから、広告に全部ストップかけてね、そうしたらさすがに文春もこうなっちゃった(頭を下げる動き)。命運尽きたというかね(笑)」


■スクープ連発、今の文春はキツい?

「まあそれはちょっと後にして、僕の時はいろいろやりましたよ。それで今の新谷が大変なのはね、僕の頃はスクープがあれば2~3週は売れたんですよ。ところが今は、(周期が)早いんだよ。1週間で消費されちゃうの。しかも他のメディアで出ちゃうから、ネットとかで盛り上がっちゃう。次の週、その次の週に続いてゆかないの。そうするとね、そうそう毎週スクープなんてあるもんじゃないから。僕らの頃は5~6週同じネタでやっていたんですよ。たとえば統一教会を山崎浩子が脱会した時なんかね、あのスクープで1年くらいやったからね。あと覚えてるのは“貴・りえの破談(※大相撲の元横綱・貴乃花と女優・宮沢りえの婚約破棄騒動/1992年)”とかね。貴・りえが結婚するって盛り上がってる時にいきなり『週刊文春』新年号で“破談だ!”ってやったわけですよ。それも5週くらいやったの。でもなかなか破談にならないからさ、しょうがないから毎週やってたの。最後は“本紙が掴んでいてこれまで書かなかった全情報!”とかやってたけど、中身としてはもうあんまり書くことないから担当者は泣いてるんだけど、“もういいんだ! 今回は総集編のつもりでやれ!!”って言ってたんだけど、それも売れたからね。そういう時代だったから、今とちょっと違うんだよね」

「そこが非常に今の編集長はキツいところでしょうね。でもね、基本的に花ちゃんはでっちあげというか作り上げたテーマを2週3週と続けたわけだけどね、それは彼の編集者としての“腕”だからね。でも、今はそれが通用しないからね」

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