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【健康・医療情報でQOLを高める~ヘルスプレス/HEALTH PRESSより】

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病理診断に使われた臓器・組織は焼却しなくてはならないが……(shutterstock.com)

 知る人ぞ知る、いや、一般の人たちは誰も知らないとさえいえる、「医療廃棄物」の問題について紹介したい。

 病理診断の業務は、人体のさまざまな臓器・組織を肉眼的ならびに顕微鏡的に検索して、最終診断を下すのがその使命である。病理診断に用いられる人間の臓器・組織は、病理解剖や手術切除、生検で得られ、その大部分はホルマリン、つまり、ホルムアルデヒド水溶液中で固定される。

 ホルマリン固定された臓器・組織は、「切り出し」と通称される組織切片用のサンプリングがなされる。切り出された材料はパラフィン包埋ののち、病理検査技師により4μm 程度に薄切。そして、ヘマトキシリン・エオジン(HE)染色がなされ、最後に病理医による鏡顕・診断が行われる。この段取りが、毎日、全国の病理診断室で繰り返されているのだ。

 病理診断室の悩みは、病院の「財産」ともいえる資料が増えつづけること。パラフィンブロックやHE標本を主体とするガラス標本(プレパラート)、そして病理報告書の3点セットは、半永久保存されるのが原則である。

 しかし、当然のことながら、保存スペースは有限である。スライドガラスは想像以上に重く、保管用キャビネットを下手に設置すると「床が抜ける可能性がある」と事務方に脅かされる。

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