>  > 封印された映画『空飛ぶ円盤 恐怖の襲撃』とは?

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――絶滅映像作品の収集に命を懸ける男・天野ミチヒロが、ツッコミどころ満載の封印映画をメッタ斬り!

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※イメージ画像:Thinkstockより

『空飛ぶ円盤 恐怖の襲撃』
1956年・国光映画(配給・新東宝)
脚本・監督/関沢新一
出演/高島忠夫、江畑絢子、杉寛、天知茂ほか

 今年は『ウルトラマン』が1966年に放送を開始されてから50年。年始から各メディアで50周年企画が特集され、全国各地で様々な記念イベントが開催、または予定されている。そんな国民的ヒーロー番組のシリーズ初期2作品、『ウルトラマン』『ウルトラセブン』の劇中設定に影響を与えた映画があることはあまり知られていない。それが『空飛ぶ円盤 恐怖の襲撃』(56年)だ。これは1960年代後半に何度かテレビ放映されたが、1976年の自主上映会を最後にフィルムが行方不明となり、ソフト化不可能となった幻のSF映画である。

■空飛ぶ円盤からUFOへ

 メディアでの俗称が「UFO」にシフトしていく1970年代まで、宇宙人の乗り物は「空飛ぶ円盤」と呼ばれていた。それは1947年にアメリカで起きた「ケネス・アーノルド事件」がきっかけだった。カスケード山脈を自家用飛行機で飛行中のアーノルドが、水面を撥ねるコーヒー皿のように飛ぶ物体を目撃。それをマスコミが「FLYING SAUCER」と報道し、日本では「空飛ぶ円盤」と伝えられたのだ。

 この事件を機に、『THE FLYING SAUCER』(50年)、2008年にキアヌ・リーブス主演でリメイクされた『地球の静止する日』(51年)、『未知との遭遇』の元ネタと言われるレイ・ブラッドベリ原作『IT CAME FROM OUTER SPACE』(53年)、H・G・ウェルズ原作の『宇宙戦争』(53年)など、侵略・警告・遭難・ナンパ(笑)といった様々な理由で宇宙人が地球に訪れる内容の作品が続々と製作された。

 その頃の日本のSF映画と言えば、『ゴジラ』(54年)でその特殊技術が世界に認められ始めたばかり。『空飛ぶ円盤 恐怖の襲撃』公開の1956年には大映が、宇宙人が原水爆廃止を地球人に警告する『宇宙人東京に現わる』を製作し、岡本太郎デザインによるひとつ目のヒトデ型宇宙人・パイラ星人が強烈なインパクトを残した。こうした「宇宙」「反核」といったトレンドに、独立プロの国光(こっこう)映画が食いついた。

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