>  >  > 「胸を焦がせ、焚きつけろ!!」古代エジプトのパピルスが…

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 西暦300年頃のエジプトの社会状況、生活様式を知る手がかりとして着々と解読が進んでいるパピルス文書だが、つい先日発表された解読文書には“おまじない”のやり方が解説されていたという。おまじないで意中の女性を振り向かせたり、気に入らない人物を呪いにかけたりしていたようなのだ。


■パピルスに書かれていた意中の女性の“胸を焦がせる”呪文

 19世紀末、エジプト中部の都市、オクシリンコスで発見された数千点に及ぶ文書、写本断片の総称がオクシリンコス・パピルス、通称パピルスである。古代ギリシア語で書かれており、大部分は当時の公文書や裁判記録などであるとされている。

 当時の社会状況、生活様式を知る貴重な資料として専門家によって少しずつ解読が進められているパピルスだが、イタリアのウーディネ大学の宗教史学者、フランコ・マルトーミニ氏が解読したパピルスには“おまじない”の方法が記されていたというから興味深い。さて当時の人々はいったいどんなおまじないで生活の上の望みを叶えようとしていたのであろうか。

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オクシリンコス・パピルス 画像は「Wikipedia」より

 当時のおまじないのひとつは、やはりというべきか恋愛に関するものであったという。好きな女性にこちらを振り向かせて恋愛感情を抱かせるという、女性の“胸を焦がせる”呪文が発見されたのだ。

(前略)幸運のためには、炎を燃えさからせるように、彼女が私のもとへ来る前に母親(彼女の母親の名前を挿入)から生まれた彼女(ここに意中の女性の名前を挿入)の胸を焦がさなければならない」(解読されたパピルスより)

 この恋愛のおまじないは、グノーシスの神々を召喚するのもので、神への一連の供え物を広い浴場(ローマ風呂のような場所か)で燃やす儀式とともに行なっていたようである。そして浴場の壁に、呪文の言葉を書き連ねたという。その呪文の文章の特定の場所に、意中の女性とその母親の名前を挿入するものになっている。

 そしてこの後、いくつかの神々の名前を口にし、意中の女性の心が“焚きつけられる”まで呪文を繰り返し唱えるのだという。やはり意中の人を射止めるには、グノーシスの神々に頼んだとしてもなかなか“大仕事”になるようだ。

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