>  >  > 【ヒトゲノム合成計画発表】別種の人類創造へ?

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――科学分野だけではなく、オカルト・不思議分野にも造詣が深い理学博士X氏が、世の中の仰天最新生物ニュースに答えるシリーズ

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ニュースを報じた「Science」より引用

 ヒトゲノムを一から人工的に合成するという驚くべき計画が、6月2日付のScienceに発表された。30億塩基対からなる人間のDNAを全て化学合成し、最終的には生きた細胞として樹立させるのが目標だという。

 Human Genome Project-write (HGP-write) と名付けられたこの計画は、アメリカの研究者が中心となった官民プロジェクトで、完遂までにかかる期間はおよそ10年、技術開発に必要な予算は数億米ドルに上るという。プロジェクトの発起人にはニューヨーク大学の合成生物学者ジェフ・ボーク氏、ハーバード大学医学大学院のゲノム科学者ジョージ・チャーチ氏など、そうそうたる顔ぶれが並んでいる。

 名前からも分かるように、HGP-writeは2004年に完了したヒトゲノムプロジェクト(HGP-writeと区別するためにHGP-readと表記される)の次なる段階として計画されている。

 ヒトゲノムの全解読に挑んだHGP-readの成果は、ヒトの設計図たる全ゲノムのDNA塩基配列情報だけではない。DNA解析技術の高速化・低コスト化も重要な成果だ。HGP-read時点ではたったひとつのヒトゲノムを読むのに1億米ドルかかったが、現在では1000米ドルを下回っている。そのため、今回のプロジェクトも目覚しい成果があるのではないかと、期待されているのだ。

 これまでにも小さな細菌ゲノムや酵母の一部が人工的に合成されているが、現在の技術では30億塩基対のヒトゲノムを合成することは大変難しい。そのため、プロジェクトはゲノムの小さな断片を合成したり、規模の小さな染色体を作ったりする試験的なものから始められるという。同時に、プロジェクトではより安価で大規模なDNAの書き込み技術の開発を行い、そのコストを10年で1000分の1ほどに圧縮することを目標にしている。

 我々一般人からすると驚くべき内容だが、生物学に詳しい理学博士X氏は、当然の成り行きだとこともなげに語った。

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