性転換したメスの方が、本来のメスよりモテる! トカゲ界の驚異が発覚!
さて、オカルト業界でトカゲといえば爬虫人類ことレプティリアンだ。もしかして彼らも似たような機構を持っているのだろうか。X氏はあくまで想像ですけど、と前置きして、次のように語った。
「レプティリアンが卵生で温度決定性の性別決定システムだというならありうるかもしれません。孵化の際に一手間かけることでより優秀な子孫が得られるのですから。性別の比率が偏ってしまう可能性はありますが、そんなのは後知恵でどうにでもなります」なるほど、狡猾で冷徹だと言われるレプティリアンにはありそうな話である。
■世界からメスが消える可能性も……?
ところで、とX氏は話を戻した。「この話にはもう一つ面白いポイントがあります。それは性転換メスによってこの種から遺伝性の性決定機構が失われてしまう可能性があることです」
このトカゲに限らず、爬虫類はZW型という遺伝的性決定機構を持つ。このタイプの生物はZ染色体とW染色体という性染色体を持っており、Z染色体を二本持っている場合はオス、Z染色体とW染色体両方を持っている場合はメスとなる。つまり、性転換メスだけが繁殖してしまうとW染色体をもつ個体がいなくなってしまうのだ。
「爬虫類の進化を見てみると、遺伝性と温度依存性の二つの性決定機構を行ったり来たりしていることが分かります。このトカゲの研究によって、その不思議の一端が分かるかもしれません」
生物の進化は今この瞬間も続いている。オーストラリアのトカゲはそれを端的に示す一例なのだ。
(吉井いつき)
※参考 sciencemag wikipedia THE ROYAL SOCIETY PUBLISHING
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