【六か国語ペラペラ】天才・舛添要一がセックスと前戯について熱く語っていた?過去の著書から読み解く本性とは?

 単著デビューの翌年となる1983年には弘文堂から『赤いバラは咲いたか:現代フランスの夢と現実』が刊行された。これには、舛添氏の専門領域であるフランス政治に関する硬派な学術論文が並ぶ。だが、裏表紙には著者近影があり“3歳のときに当用漢字を全部書けた、学業は常にトップ、6カ国語ペラペラ”と秀才ぶりが書かれている。35歳の舛添の眼光は鋭い。髪の毛は今よりはあるものの、よく見ると、すでに生え際の後退が始まっているのは残念だ。

 1997年に講談社から刊行された『舛添要一の6カ国勉強法:体験に裏付けられた上達への近道』では、舛添氏の著書にしては珍しく自分語りが見られる。本書は彼自身の語学勉強法を紹介するもので、幼少期、中高時代、東大在学時代、パリ時代のエピソードが随所に挟まれている。だが、国際派として日本の英語学習を批判するといったありがちな内容ではない。むしろ“中学校の教科書に出てくる英語は基本中の基本である。普通の日常会話で必要なことは、十分に網羅している。隅から隅までじっくり読み、ぜんぶを丸暗記しても、決して無駄にはならないはずだ”と肯定的な評価を見せる(『舛添要一の6カ国勉強法』p.11)。一方でいきなり現地へ飛び込む、ネイティブの先生からオーラル(会話)重視に学ぶといった安易な姿勢には批判的だ。舛添氏の勤勉かつ生真面目な側面もうかがえる。

 本書の冒頭では、旧弊な体質への失望から東京大学助教授をやめたエピソードが語られる。そして“私の専門は国際政治学である。言わば余技として、学生の頃から英語やフランス語、ドイツ語、スペイン語、ロシア語と、複数の語学を勉強をしてきた。なかでもフランス語には自信があり、いっぱしの通訳や翻訳家としてやっていけるだけの実力は十分にあると自負している”(『舛添要一の6カ国勉強法』p.3)と記す。20年前に自身が著した言葉の通り、舛添要一氏は自身の原点に立ち返るべきなのだろう。
(王城つぐ/メディア文化史研究)

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