韓国で新羅時代の「コーンヘッド」頭蓋骨が発掘され衝撃広がる! 日本人の遺骨の可能性も?
■日本人と新羅の深い関係
実は、新羅の成立からさかのぼること約100年、中国で魏・呉・蜀が覇権を争っていた時代(三国時代)から、朝鮮半島に暮らす人々が短頭であることはよく知られていたという。つまり、韓国人は歴史を通してずっと短頭傾向にあったということだ。
ところが日本人に目を向けると、私たちの祖先は、現代では想像もできないほど長頭が多かったことが知られている。古墳時代から長頭化現象が始まり、鎌倉時代にピークを迎えたのだ。その後、再び日本人の頭はゆるやかに短頭化へと転じ、2000年代に入ってようやく進行に歯止めがかかったとする説がある。日本人の頭の形が何度も変化してきた原因については不明だが、いずれにしても、朝鮮半島に新羅が存在した時期、私たちの祖先には長頭の人が圧倒的に多かったというわけだ。
そんな日本と新羅の歴史は、まさに「交易」と「争い」の歴史であった。倭国が新羅を侵略すれば、新羅の海賊も日本を襲う、そして緊張が緩和されれば実利重視の交易へ――。日羅関係は実に複雑だが、両国が数百年にわたり密接な関係にあった。新羅の王が日本人であったと記された古文書も存在するほど、少なくとも両国間における人の移動が活発だったことだけは間違いない。
つまり今回、慶州市で発見された長頭の女性は、日本で生まれた女性だった可能性もあるのではないか? トカナ編集部としては、この可能性も否定できないということを強調しておきたい。
(編集部)
参考:「Live Science」、「The Daily Mail」、「国立科学博物館」、ほか
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