>  > 恐怖のコックリさんを短歌で詠む!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • コメント1
関連キーワード:

オカルタンカ

,

コックリさん

,

笹公人

連載:笹公人のワクワクするオカルタンカ~言霊念力トレーニング~

ThinkstockPhotos-529316423.jpg
画像はThinkstockより

 もうこの短歌連載の存在すら忘れていた読者もいるかもしれませんが、ひさびさの更新です!!

 今回の短歌のお題は、「コックリさん」でした。たくさんのご応募ありがとうございました。

519PWlWPkqL._SX344_BO1,204,203,200_.jpg
画像は、『うしろの百太郎(KCデラックス)』(講談社)

「コックリさん」と聞いて真っ先に思い出すのは、つのだじろう先生の名作心霊漫画『うしろの百太郎』の「コックリ憑依編」です。

 詳しい内容は忘れてしまいましたが、こっくりさんにとり憑かれた男性教師が、凄まじい形相で「ケーン! ケーン!」などと叫びながら同僚の女教師を包丁で刺す話だったと思います。ほかにも、こっくりさんにとり憑かれておかしくなってしまった女性の直筆の手紙が掲載されていたりと、リアルな不気味さに凍りつきました。

 また、つのだ先生は、漫画の中で「こっくりさん禁止」を強く訴えておられましたが、「やるな! やるな!」と言われると無性にやりたくなるダチョウ倶楽部心理で、逆にやりたくなる子がほとんどだったと思います。


■笹公人のコックリさん体験談

 かくいう私も「うしろの百太郎」の影響で、コックリさんをやってしまったひとりです。小学校5年生の頃、Yという自称霊感少女を座主として、放課後の教室でコックリさんを呼び出しました。

「中条くんが好きな子は誰ですか?」

 Yがこっくりさんにクラス一のモテ男の中条くんがどの女子が好きなのかという質問すると、Yは10円玉の鳳凰堂あたりに乗せた人差し指を自分で動かし、自分の名前をなぞって、

「え、わたし!? やだー、中条くんそうだったの~」

 などと言いながら顔を赤らめてニヤニヤしていました。そんな風に私にとっての初コックリさんは、とんだ初秋の茶番劇に終わったのであります。

 しかし、本当に怖いコックリさん体験談もあります。プール教室で一緒だった他校のFくんがコックリさんをやった時には、10円玉が勝手に動いて教室をびゅんびゅん飛びまわり、最後は窓にぶつかって床に落ち、窓にはヒビが入っていたそうです。どうせなら窓ガラスを割って、コックリ界の尾崎豊になってほしかったところです。また、欲を言えば、24時間テレビの黄色い募金箱に飛び込んだり、スクラッチの銀色を削ったりして、10円玉としての天命を全うしてほしかったものです。

 何の話かわからなくなってきたところで、「こっくりさん」の入選作品の発表です!!


●特選

ギザジューがすたれると共にすたれたるこっくりさんは初夏の季語かな(あんまさ)

<笹師範による選評>
「ギザジュー(ギザ十)」とは、側面がギザギザの旧い十円玉のこと。1951年(昭和26年)から1958年(昭和33年)にかけて製造された十円硬貨を指します。そういえば、最近あまりギザジューを見かけませんね。下の句でこっくりさんを「初夏の季語」と言い切ったあたりもおもしろかったです。たしかにこっくりさんは、初夏がよく似合います。
●賞品
笹公人直筆短歌色紙


●秀逸

動物を飼うなら何が良いですかそう聞いてから続く沈黙(白里琳)

<笹師範による選評>
「き・つ・ね」と答えたいところでしょうが、飼えませんものね。こっくりさんの正体が人間の不成仏霊だったとしたら、思わず、「い・ぬ」や「ね・こ」と答えてしまうかもしれません。謎の沈黙が不気味で、いろいろなことを想像させてくれます。


●佳作

迷信さいろはの前の雄弁家上がる口角汗にじむ指(じゅんちさ)

<笹師範による選評>
自分しか知らないはずの過去の悪事を言い当てられて、動揺しているのかもしれません。こっくりさんの文字盤は、やはり「五十音順」よりも「いろは順」で並べたほうが俄然ムードが出ます。


【次の短歌のお題=念力】

次のお題は、「念力」です!! 

<例・笹公人師範の模範短歌>
・注射針曲がりてとまどう医者を見る念力少女の笑顔まぶしく 『念力家族』より

・落ちてくる黒板消しを宙に止め3年C組念力先生 『念力家族』より

・念力で紙ヒコーキをあやつれる転校生の眼鏡ぶ厚し 『念力姫』より   

 ぜひ以下のボタンから短歌をご応募ください。

※応募〆切:9月1日

present.jpg

ご応募はコチラから

☆お知らせ☆

NHK Eテレ 天てれドラマ「念力家族」第2シーズン絶賛放送中!
毎週月曜 18時45分〜 

http://www4.nhk.or.jp/nenriki/

<原案・短歌>笹 公人
<脚本>佐東みどり、木滝りま
<テーマ音楽>挫・人間「念力が欲しい!!!!!〜念力家族のテーマ」
<出演>横山めぐみ、住田 隆、田口主将、吉田まどか、谷口 寛、庵原涼香、根岸拓哉、葉月、森 海哉、谷井優貴、坂田梨香子、田中要次、森下能幸、小松利昌 ほか。

 ぜひご覧ください!!

笹 公人(ささ・きみひと) プロフィール
1975年東京生まれ。歌人。「未来」選者。現代歌人協会理事。大正大学客員准教授。文化学院講師。NHK学園講師。歌集に『念力家族』『念力図鑑』『抒情の奇妙な冒険』。他に『念力姫』『笹公人の念力短歌トレーニング』、絵本『ヘンなあさ』(本秀康・絵)、和田誠氏と共著 『連句遊戯』、朱川湊人氏との共著 『遊星ハグルマ装置』、編著に『王仁三郎歌集』(出口王仁三郎・著)などがある。「サイゾー」にて、「念力事報」(写真・江森康之)を連載中! 現在放送中のNHK Eテレドラマ「念力家族」原作者。『小説 念力家族 ~玲子はフツ〜の中学生~』(集英社みらい文庫)も絶賛発売中!

・公式HPはコチラ→http://www.uchu-young.net/sasa/index.html

関連キーワード

コメント

1:匿名2016年8月 3日 13:19 | 返信

くだらなすぎてわらた

コメントする

お名前
コメント
画像認証
※名前は空欄でもコメントできます。
※誹謗中傷、プライバシー侵害などの違法性の高いコメントは予告なしに削除・非表示にする場合がございます。