馬幅跳び、ピストル決闘、こん棒格闘… かつて存在した珍妙すぎるオリンピック公式競技種目8選!
●拳銃対戦
射撃としてのピストル競技は現在もオリンピックで行なわれているが、1908年のロンドン大会では、まさに西部劇のガンマンによる決闘のような、ピストルを用いた対戦競技が行なわれていたのだ。
実弾ではなく、ロウ製の弾丸が使われたということだが、それでも身体に命中すればかなりのダメージを負うことになる。そのため、選手は重ね着で宇宙服のようになったツナギに身を包み、目元は分厚いガラス製のゴーグルで覆っている。オリンピック種目としてはこの大会限りの実施となったようだが、その後アメリカでは一時期ブームになったということだ。現在のサバイバルゲームの起源になったスポーツと言えるかもしれない。
●こん棒格闘(Singlestick)
1904年のアメリカ・セントルイス大会で競われた競技が「こん棒格闘」である。
細く鋭い剣(スピア)で突きを繰り出して闘うフェンシングに対し、こん棒格闘は、古代の戦争で一般的だった剣(ソード)による戦闘が半ば叩きつけるような剣さばきであったことに由来するようだ。
残念なことに(!?)エントリーした選手は3人しかおらず、キューバの選手が優勝したという。剣道のようにしっかりした防具がなければ極めて危険に思えるが、いったいどんな闘いが繰り広げられていたのだろうか。
●犬ゾリ競争(Dog sled racing)
アラスカでは毎年、有名なアイディタロッド犬ぞりレースが行なわれている。しかし、このイベントが始まるよりも前、1932年の第3回冬季オリンピック、アメリカ・レークプラシッド大会で「犬ゾリ競争」が行なわれていた。
40キロほどのコースを、アメリカとカナダのチームが競ったということだが、実は正式種目ではなく、大会を盛り上げるためのエキシビションであったとのことだ。
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