>  >  > 【封印映画】ヒトラーのクローンが94人!

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天野ミチヒロ

――絶滅映像作品の収集に命を懸ける男・天野ミチヒロが、ツッコミどころ満載の封印映画をメッタ斬り!

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※イメージ画像:『ブラジルから来た少年』


『ブラジルから来た少年』
1978年・米英合作
監督/フランクリン・J・シャフナー
主演/グレゴリー・ペック、ローレンス・オリヴィエほか

 この世には、ユダヤ人大虐殺に関与したすべての元ナチス戦犯を裁判にかけるため、地の果てまで追うナチス・ハンターが存在する。2005年9月、96歳でその生涯を閉じたサイモン・ヴィーゼンタールというナチス・ハンターは、アンネ・フランクを強制収容所に送り込んだカール・ヨーゼフ・ジルバーバウアー、ユダヤ人移送の最高責任者アドルフ・アイヒマンなど、1,100人もの逮捕に貢献した。このヴィーゼンタールをモデルにした映画『ブラジルから来た少年』が1978年に製作されたのだが(日本では劇場未公開で翌年にテレビ放映)、80年代に発売されたビデオでは、なぜか肝心のラストシーンが削除されていた。

 監督は『猿の惑星』(68年)のフランクリン・J・シャフナー。そして映画史に残る2大俳優の共演! ローレンス・オリヴィエは『ハムレット』(48年)で、グレゴリー・ペックは『アラバマ物語』(62年)で、各々アカデミー主演男優賞を受賞している。『ブラジルから来た少年』は現在、CS放送やDVDでノーカット版が視聴できるようになった。ネタバレ注意を喚起しつつラストに至るまでのストーリーを追っていこう。


■『ブラジルから来た少年』あらすじ

 オーストリアのウィーンに住む老人・リーバーマン(ローレンス・オリヴィエ)。彼はナチス・ハンターとして活躍していたが、戦争から30年以上が経ち、ユダヤ系スポンサーの反ナチス熱も冷めてしまい、出資が途絶え、部下も不在という厳しい現状に置かれている。

 そんなある日、南米パラグアイにいるユダヤ系アメリカ人青年のナチス・ハンターから、リーバーマンに情報提供の電話がかかる。

 青年は、かつてアウシュヴィッツ強制収容所で残酷な人体実験を繰り返したメンゲレ博士(グレゴリー・ペック)がブラジルで今もなお現地少年の瞳を青くするなどの人種改良の人体実験を続けていたことを突き止めていた。そして仲間内の会議の場での、「2年以内に、世界各国で主に公務員に就いている65歳前後の94名を、事故に見せかけて抹殺する」という発言の盗聴、録音に成功していた。だが、録音テープを電話口でリーバーマンに聞かせている最中、追っ手に殺されてしまう。

 その後、メンゲレの計画が始まり、西ドイツのグラドベックを手始めにロンドン、スウェーデン、マサチューセッツと世界各地で65歳の男性が次々と変死した。リーバーマンがグラドベックで死んだ男の家へ調査に訪れると、そこには黒髪で青い瞳の少年がおり、夫より23歳若い母親に溺愛されていた。次にリーバーマンはマサチューセッツの事件を調べに行くのだが、そこにグラドベックの少年と生き写しの男子がいたので驚愕する。

 少年たちは、かつてリーバーマンが捕まえた元強制収容所の女性看守マローニから斡旋された養子だった。リーバーマンは、刑務所でマローニに面会し、養子斡旋会社がナチス関連会社で、子供たちが全てブラジルから空輸された事を聞き出す。

 この事実を元にリーバーマンは生物学研究所の博士にこの少年たちの件を相談すると、博士は「クローニングかもしれない」と答え、リーバーマンが挙げる少年たちの家庭環境を黒板にチャート化していく。「子を殴る父親は65歳、公務員」「子を甘やかす母親は42歳」「子どもは色白、黒い髪、青い目、わがまま」。途中でピンときたリーバーマンは戦慄する。「これはヒトラーです…」。

 そう、メンゲレが立てた計画とは、ヒトラーの血液と髪の毛から培養したクローン94人を、ゲルマン民族である北欧系の夫婦に養子として斡旋し、さらに、夫婦の年齢差、育て方など、極力ヒトラーが育った条件と同環境下で育て上げ、第2段階としてヒトラー本人が父親を失った時期に合わせ、クローン94人の養父全員を殺害するというものだったのだ。つまり、「2年以内に、世界各国で主に公務員に就いている65歳前後の94名を、事故に見せかけて抹殺する」というのは、『第二のヒトラー』を出現させ、全世界を征服するという計画の一部だったのだ!

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