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獣医さんだけが知っている動物園のヒミツ 人気者のホンネ

――大田区平和島にある『五十三次どうぶつ病院』の北澤功先生は、大学の獣医学科を卒業後、動物園に獣医師として勤務した経験を持つ。『獣医さんだけが知っている動物園のヒミツ 人気者のホンネ』(辰巳出版)という、動物の不思議な生態をコミック仕立てにした本が好評となっており、筆者はその編集担当として参加した。だが、同書の性質上、性的な内容やグロテスクな内容は残念ながら(R15)でボツだったのだ! とはいえ、それらのネタをお蔵入りにするのはもったいないので、ここでいくつか公開、連載することになった。


【連載第3回目 動物園で死んだ動物はどうなるの?】

 動物は人間よりはるかに寿命が短いので、動物園では多くの動物が毎日のように死んでいく。今回は、「動物園で死んだ動物はどうなるの?」という話をしようと思う。

 命あるものはいつか死ぬ。それは動物園の動物も野生に生きる動物も同様だ。

 動物園で死んだ動物は、宗教的な葬式や埋葬は行わず、死因を明らかにするために解剖が行われる。死んだ動物を解剖することで、「適切な飼育がなされていたか」「ほかの動物に感染する病気はなかったか」など、今後の飼育に活かすための情報を得るのが主な目的だ。つまり、ある動物の死は、ほかの動物が生きるための情報となるのだ。


■骨格標本作りがヤバすぎる

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Finnish国立自然史博物館(フィンランド)の骨格標本の展示(ゾウ,キリン,ワニなど)/Wikipediaより

 解剖・調査ののち、必要な場合は、飼育動物の死体は骨格標本として残される(場合によっては剥製にすることもある)。

 この骨格標本作りというマニアックな仕事も、獣医師などの動物園スタッフがやるべきことである。生前、元気で愛くるしい姿を見せていた動物も、骨になって復元されるとなんともいえない不気味さを放つものだ。そして、この作り方が実に生々しい。明るく楽しい動物園で、こんな恐ろしいコトが行われていたなんて……。

かわいがっていたチンパンジーを“煮込んで”骨格標本を作ったことがあります。死体からあらかた肉をそぎ落としたら、ドラム缶でグツグツと煮込むのです。これがなかなか臭くて吐きそう……」と北澤先生。

 木魂社から出版されている『骨の学校』という本には、骨格標本の作り方と、骨を組み合わせて生前の骨格を再現する方法が記されている。この本では、「鍋に死亡した動物と多めの水を入れて火にかけ、沸騰したら弱火にしてコトコト煮込む。水が蒸発したら適量追加しながら骨から肉を外してをきれいにしていく」という方法が紹介されていた。

 また、入れ歯洗浄剤の「ポリデント」でも小型の動物であれば肉を溶かして骨だけ得ることができるとも紹介されていた。ポリデント……。

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コメント

1:匿名2016年10月 3日 15:50 | 返信

小動物の骨格標本作りなら普通はカツオブシムシ使うよね

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