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木村悦子

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獣医さんだけが知っている動物園のヒミツ 人気者のホンネ

――大田区平和島にある『五十三次どうぶつ病院』の北澤功先生は、大学の獣医学科を卒業後、動物園に獣医師として勤務した経験を持つ。『獣医さんだけが知っている動物園のヒミツ 人気者のホンネ』(辰巳出版)という、動物の不思議な生態をコミック仕立てにした本が好評となっており、筆者はその編集担当として参加した。だが、同書の性質上、性的な内容やグロテスクな内容は残念ながら(R15)でボツだったのだ! とはいえ、それらのネタをお蔵入りにするのはもったいないので、ここでいくつか公開、連載することになった。

【連載第4回目 地震と動物の関係】

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画像は「フトアゴヒゲトカゲ」Wikipediaより

 古来より、地震や洪水などの天災を予知する動物のエピソードが伝えられている。やはり、動物には不思議な能力がありそうだ。無類の動物好きで、動物の生態に詳しい「五十三次どうぶつ病院」の北澤先生に、「動物って地震を予知できると思いますか?」とたずねた。

 地震予知というとナマズが一番に思い浮かぶが、最近はナマズに限らずさまざまな動物の地震予知能力がネット界で話題になっているようだ。北澤先生によると「最近はフトアゴヒゲトカゲ!」らしい。

 調べてみると、ネット民の間では「地震の前、フトアゴヒゲトカゲがしっぽを上げる」という話題で持ち切りだ。動物園や大学などでそれらを検証する試みもなされている。主な例は以下だ。

(実験例1)フトアゴヒゲトカゲは、地震発生前と同じ電磁場を当てると尾を立てる回数が増える。京都大大学院医学研究科に「富山市ファミリーパーク」が協力する形で、「フトアゴヒゲトカゲが尾を立てる動作」と地震との関連性を検証する行動観察実験が行われた。

(実験例2)大阪市天王寺動物園では、フトアゴヒゲトカゲが地震のときどんな行動をするかを観察したことがある。

 筆者はこのうち「大阪市天王寺動物園」に電話取材してみた。担当者は「地震とトカゲの行動の間に強い関係性はなさそうだ。『しっぽを上げる』などの行動はたしかにありはしたが、それが地震予知によるものなのか、ほかの要因によるものなのかはわかりません」というようなことを教えてくれた。

 だが、「トカゲの尾が45度以上の角度に上がる回数が多いと、地震が発生する可能性が高いと判断する」という内容の特許が現実に許可されているのが興味深いところ。

 トカゲ以外だと、渡り鳥なども地震を感知するといわれている。

「渡り鳥が方向を知る方法もいまだに解明されていませんが、我々人類が地球上に誕生するよりもずっと前から、渡り鳥は方向を間違えることなく渡りをしてきました。彼らは太陽や星の位置関係を見ながら方向を決めるだけでなく『地磁気』を読んで方向を知ることができるのではないかといわれています。そのため、『地震の前に渡り鳥が減少する』などとの現象が見られるのかもしれません。わたしたち人間には感じることができませんが、渡り鳥は低周波音や気圧などを感知できるともいわれていますからね。科学がいくら発達しても、自然には多くの秘密が隠されています。渡り鳥の地震予知能力についても、まだ解明されていないだけできっと『ある』と思っています」(北澤先生)

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