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【シリアルキラー・猟奇殺人 完全紹介シリーズはコチラ】

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ジャック 画像は「Murderpedia」より引用

 1991年春。犯罪率が低い国として知られるオーストリアの首都ウィーンで働いていた娼婦4人が忽然と姿を消し、その後、郊外の山で遺体となって発見されるという事件が起こった。

 最初に発見されたのは25歳のサビーヌ・モイッチの遺体で、5月20日にハイカーが見つけた。彼女自身がはいていた下着で首を絞められ、うつ伏せで足を大きく広げられた屈辱的な姿だった。その3日後、別のハイカーにより、カリン・エロウルの遺体が発見された。着ていた服で首を絞められた上、全身に無数の殴られた痕が残っていた。6月に入り、同じように衣服で首を絞められた遺体で発見されたのはシルビア・ザグラー。3人とも娼婦だったが、売春が合法であるオーストリアでは、娼婦が殺害される事件は滅多に起こらない。警察は気を引き締めながら、連続殺人事件として捜査を始めた。

 凶悪犯罪が少ないオーストリアで、連続殺人鬼が野放しになっているという事実に国民は震え上がった。メディアはこぞって事件を特集し、誰もがこの事件の話をした。40歳のジャック・ウンターヴェーゲルという作家でジャーナリストの男も、この事件に並々ならぬ感心を寄せた。彼は赤線で働く娼婦たちに取材し、ラジオで彼女たちがいかに危険な状況で働いているのかをレポートした。ジャックのレポートに多くのオーストリア人が興味を持った。なぜなら、彼は過去に殺人を犯した男だったからだ――。


■殺人を犯し、更生し、セレブになった男

 ジャックはこの事件が起きる15年前、ドイツでマーガレット・シェイファーという18歳の女性を殺害した罪で終身刑に処された。ろくな教育を受けたことがなかった彼は、刑務所で読み書きを覚え、小説を書くようになった。そして作品が高く評価されるようになり、1990年5月、「見事に更正した」として仮釈放された。釈放後は、テレビのトーク番組に出演したり、雑誌の表紙を飾るなど、セレブとして何不自由ない生活を送った。身長は165cmと小柄な男だったが、ダンディーにスーツを着こなし、時には刑務所で入れたタトゥーを披露するなど「ヤンチャな顔」を見せるサービスもし、世間を喜ばせた。そんなジャックが、嬉々として娼婦連続殺人事件を取材するようになったのだ。

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ジャック 画像は「Murderpedia」より引用

 犯罪慣れしていないウィーン警察は、犯人につながる手がかりを何一つつかめず苦戦した。遺体は長い間山に放置されており、娼婦が最後に取った客の目撃情報もない。しかし、現役を引退した70歳の元捜査官オーガスト・シャナーは、この連続殺人事件と、ジャックが1974年に起こした殺人事件がよく似ていることにすぐに気がついていた。オーガストはジャックをマークし、不審な行動をとっていないか捜査するようにと警察に提言した。

 その頃のジャックには18歳の恋人がおり、住まいはウィーンの高級住宅地、と娼婦を殺すような男には見えなかった。6月にはアメリカのロサンゼルスに飛び、「更正した殺人犯」として雑誌の取材を受けたり、「娼婦や売春について取材をしたい」とロサンゼルス市警を訪れてパトロールに同行させてもらうなど、5週間も滞在していた。その間、オーストリアの娼婦が姿を消したり殺されたりするという事件は起こらなかった。そしてオーストリアに帰国したジャックは、警察にマークされていることを知っているようだった。

コメント

2:匿名2017年10月12日 12:11 | 返信

日本は飲酒喫煙は二十歳からだけど、海外は違うんだよ!
欧州は16からOKだったりする。

1:匿名2017年4月26日 23:30 | 返信

>禁煙、禁酒も命じられていた
おまえ18歳だろーが。当たり前じゃん。馬鹿なの?

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