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 グワシッと観る者の心を掴む天才漫画家・楳図かずお氏が、大人向きのぬりえである『楳図かずおの恐怖ぬりえ』(小学館集英社プロダクション)をリリースした!! 今作では、これまでの『おろち』『洗礼』『漂流教室』などの作品を収録し、楳図先生による着彩指導コーナーまでも収めれており、先生の作品で肝を冷やしたことがある人や、先生の絵に感銘を受けた人ならば、ぜひとも手にとってもらいたい一冊となっている。

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※画像:『楳図かずおの恐怖ぬりえ』(小学館集英社プロダクション)

 もちろん、オカルトから予言、さらには心霊動画・体験談などが大好きなTOCANA編集部スタッフ一同は楳図先生の大ファン。今回はこれ幸いと、出版記念と銘打ち、先生の元にお邪魔し、これまで描かれた絵について、また着彩のコツ、さらには楳図先生が体験したことがある恐怖体験まで、根掘り葉掘りお伺いしてきました!!

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――『楳図かずおの恐怖ぬりえ』ですが、『洗礼』からの選出が多いですね。

楳図かずお(以下、楳図) やはり作品が女性向けということと、カラーページが多かったということですね。『漂流教室』はほとんど色を塗ることがなかったんですよ。それと、ぬりえといいましても、僕の漫画の迫力のある絵や良い場面ばかりが収録されていますので、画集のような形になっていますよね。

――たしかに画集としても楽しめます! あと、この本では楳図先生の絵が、ぬりえ用にシンプルな線になっているんですけど、これはこれで趣がありますね。

楳図 でも、ぬりえって輪郭が薄いと難しいんですよ。締まりがはっきりしてないので、はみ出たら目立つでしょ? なので、色だけじゃなく輪郭もご自分でさらになぞって塗ってもらっても良いかなと思います。

――最初のページには、楳図先生直伝のワンポイントアドバイスも収録されています。

楳図 そうなんです。実際に手や瞳を塗ったんですけど、けっこう時間がかかるんですよね。これからぬりえをやってくださる方々も、ものすごく時間がかかると思うんです。それと、実際塗っているときに「あ! はみ出した~!」とかいうこともあるんですよ。そこの注意も必要ですね。漫画を描いているときもたまにあるんですよ。「ボタ落ち」と言って、細かく描いた目のまつげを描いているときに、ペン先からインクがボト~っと落ちたりして。すぐにホワイトを塗って修正するんですけどね。

――ボタ落ちの瞬間、楳図先生は漫画のように「ギャー!!」ってなったりするんですか!?

楳図 それは言わないですけどね(笑)。一瞬息が止まって、頭が真っ白になります。

――楳図先生がカラーを塗るときに注意していたことはありますか?

楳図 僕は常に赤をポイントとして入れていました。まず赤をどう使おうか? と考えるところから始めるんです。赤をひとつ入れると、そこから出発して、こっちは何色、あっちは何色……と広がっていくんですね。

――個人的には『神の左手悪魔の右手』の冒頭、体内からハサミが目玉を突き破って飛び出してくるというものすごいゴアな場面が収録されているのはうれしかったです!

楳図 そうですか! あの漫画は、それまで『へび女』にしろ、「恐怖は外から襲ってくる」ということを描いていたんですが、これからはちょっと違うかな? ということで「恐怖は中から襲ってくる」ということを描いた作品なんです。そのメッセージとして、のっけからハサミが体内から出てくるんですけど、自分でもイヤだなぁと思いますね(笑)。

――ちなみに楳図先生はぬりえの経験はあるんでしょうか?

楳図 僕は全然ないんです。絵は幼いころに母親が絵の描き方を教えてくれて、物心がつく前からずっと描いていたからですね。母親は、常に紙と鉛筆を持ち歩いていたんですよ。なぜかというと、突然僕が「紙! 鉛筆!」って言うから(笑)。それで母親が「はいはいはい!」って、紙と鉛筆を出してくれて、ずーっと描いていましたね。

――そのころ描いた絵はどこかに残っていないんですか? 今、現存していたら国宝級のお宝だと思うのですが……。

楳図 それがないんですよ~。母親もすごく残念がっていましたね。引越しが多くて、そのたびになくなっちゃって。残念ですねぇ。

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