>  > 奇習! 川から伸びる無数の手

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イメージ画像:「Thinkstock」より

【日本奇習紀行シリーズ】 静岡県
 
 最近ではお隣の国・韓国で話題となったドキュメンタリー映画『あなた、その川を渡らないで』が日本でも公開され、そこで描かれている老夫婦の愛と、それを引き裂く「死」の存在、そして、それを受け入れるしかない無力な老婆の姿が、多くの映画ファンの間で注目を集めたが、日本でも「三途の川」という言葉があるように、とかく、「川」というのは、「あの世」と「この世」をはじめ、“異世界との境目を表す象徴物”として、昔から世界各地の人々の間に広く認識されているものである。


「ああ、川ね。あったよ、近所に。護岸工事をやったから、最近じゃもう見る影もないけどね」


 かつて自身が垣間見ることとなった「川」の持つ意味と、それを隔てた異世界の存在についてそう語り始めたのは、静岡県西部のとある小さな町に住む元自動車販売業・藤原盛次郎さん(仮名・76)。藤原さんの話によると、かつて両親と共に暮らし、彼が育った県中部のある山間の集落では、そのすぐ傍を流れる小さな渓流が、異世界との境界線として暗黙裡に認識されていたという。


「俺の実家は小さな豆腐屋でね、子供の頃はよく出前というか、家の手伝いで隣近所に豆腐を届けてまわったんだけども、その最後にね、決まって1つずつ、豆腐と油揚げをお供え物にする場所があるのよ。それがその川のほとりでさ」

 藤原さんが少年時代、家業を手伝う形で豆腐の配達をしてまわると、注文品とは別に、必ず豆腐と油揚げを1つずつ余分に渡され、それを川のほとりにある小さな塚の前に備えるように両親から言われていたという。その理由はわからなかったそうだが、そうした不思議な供え物の儀式は毎日続けられ、藤原さん自身も「そういうものだ」と考える程度で、最初はそう深くは考えていなかったという。

コメント

2:匿名2016年12月30日 17:20 | 返信

奇習でもこんなお話ならもっと読みたいです◎

1:匿名2016年12月30日 00:21 | 返信

またか~_(:3 」∠)_
備える×
供える〇

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