>  >  > 瀬戸内に実在した酒池肉林のラブホテル「逢瀬船」

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イメージ画像:「Thinkstock」より

【日本奇習紀行シリーズ】 瀬戸内地方  

 金と女に目のくらんだ幕府の要人が、屋形船の中で、武家の未亡人などを手篭めにする……。時代劇などではそうしたシーンが割とよく登場するが、実はかつて瀬戸内地方のある海域においては、こうした逢瀬のためだけに運行していた船が存在していたのだという。


「まあ、連れ込み宿がそのまま海に出た感じかね。結構、昔から習慣としてはあるみたいだけども、一番流行ったのは昭和30~40年代までじゃないかなあ」


 かつて当地に存在していたという“逢瀬船”とも言うべき船の存在についてそう語るのは、この海域で長年漁師生活を続けているという金田正三郎さん(仮名・84)。金田さんの話によるとその船は、一見、普通の小規模な連絡船のようなものに見えるものの、その実、沖に出て男と女がセックスをするためだけに近海を“流す”ものであったのだという。


「まあ、昔は逢引しようにも、そういくつも連れ込み宿があったわけじゃないから、そういうもんの代わりに流行り出したんだろうけどもね、なにせ海の上だろう?ワケありの男女だって人目も気にせずに楽しめるっていう。そういうのもあって流行ったのかもわからんね」
 

 通常、この手の船は、港町にある料理屋を通じて手配され、あらかじめ決めた時間になると、沿岸の渡し場へとつけられるのだという。そこで男と女が待ち合わせをし、合流後に出発。2~3時間ほど近海を航海し、また元の場所へと男女を送り届けるという、“海のラブホ”とも言うべき代物であったようだ。

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