>  > 【イタリア国民投票】衆愚政治が招く絶望の未来4選

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画像は「The Telegraph」より引用

 今月4日、イタリアで憲法改正をめぐる国民投票が行われ、改正反対派が勝利を収めた。今回の国民投票は、同国における上院の権限を大幅に縮小し、原則として下院の承認だけで法案を可決できるようにする憲法改正への是非を問うもので、提案したレンツィ首相に対する事実上の信任投票となっていた。この結果を受けて、レンツィ首相は「すべての責任は自分にある」として辞任する意向を表明。既存の政治に対する不信感が露呈した形だ。

 かねてよりイタリアでは、EU懐疑主義を掲げ、雇用不安や増税を背負わされた国民の不満を率直に代弁する、新興政党「五つ星運動」の人気が中流層・下流層の間で急上昇していた。今後は、ポピュリズム政党がさらに勢いを増すなかで、一気に政治が不安定化する懸念も高まっている。


■世界を席巻するポピュリズム

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画像は「BREITBART」より引用

 2016年の各国における政治情勢を振り返ってみると、今回のイタリアを含め、世界をポピュリズムが席巻した年だったことがわかる。6月にはイギリスがEUからの離脱を決定し、11月にはアメリカの次期大統領としてドナルド・トランプが選出された。また、シリア内戦をはじめとする長引く中東の不安定化が生んだ大量の難民、そして連続するテロ事件への対応をめぐり、欧州各国で極右政党が台頭。さらに東南アジアでも、過激な手法で治安回復を約束するドゥテルテがフィリピン大統領に就任した。

 このような流れは、既存の政治に不平・不満を募らせきた社会の中流層・下流層の声が表面化したものと考えられる。いまや世界各国は、(プリミティヴな快楽ともいうべき)人々の“負の感情”に訴求する政治家が支持を集める時代へと突入してしまったのだ。

 しかし、熱心なトカナ読者であればおわかりだろう。このような事態は、前もって完全に予測されていた事態である。それを察知した一部の識者たちは、極めて早い段階から世界に向けて危機感を表明しており、本サイトも彼らの訴えを再三にわたり報じつつ、社会に警告を発してきた。しかし結局のところ、現在までの情勢を見るにつけ、残念ながら世界は最悪のシナリオをまっしぐらに突き進んでしまっていると言わざるをえない。では、このような恐ろしい世界情勢の変化を的中させた人物たちが、果たしてどのような近未来を見越しているのか、もう一度しっかりと確かめておこうではないか。

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